■日テレ、TBS、フジで大争奪戦

 前クール、2024年4月期に放送された川口春奈(29)主演の『9ボーダー』(TBS系)では、記憶喪失の青年・コウタロウを松下は演じた。ギターで弾き語りをする姿や記憶を喪失前のカッコいいビジネスマン姿とのギャップなど、こちらも見どころの多いキャラクターだった。

※画像は『9ボーダー』の公式X『@9border_tbs』より

 現在放送中の吉高由里子(35)主演のNHK大河ドラマ光る君へ』には、宋の見習い医師・周明(ヂョウミン)役で第21回(5月21日)から登場。まひろ(吉高)を言葉巧みに懐柔しようとするも失敗して脅そうとする二面性も見せたが、内心では本当にまひろのことが好きだったのでは、という含みを持たせて第24話(6月16日)で宋へ帰ったが、再登場に期待する声は多い。

 そのほかにも近年の松下は、吉高主演の『最愛』(TBS系/21年10月期)、土屋太鳳(29)主演の『やんごとなき一族』(フジテレビ系/22年4月期)、山崎賢人(29)主演の『アトムの童』(TBS系/22年10月期)、天海祐希(56)主演の『合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜』(フジテレビ系/23年4月期)と、主にTBSとフジテレビを中心に作品に出演し続けてきた。

 前出の芸能プロ関係者はこう話す。

「女性人気が抜群で、出るたびに新たな沼を作って女性視聴者を落とし続ける松下さんを起用できれば、ドラマ成功の確率が上がる。『最愛』や『最高の教師』は視聴率も高く大変話題にもなりましたからね。松下さんは、ドラマ界における“勝利請負人”です。ですのでNHKも含めて、日テレ、TBS、フジで大争奪戦が繰り広げられている感じですよね。そして、次の10月期には日テレが単独主演で松下さんを確保できたと。

 そして、その日テレの10月期の作品というのは、ストレートに病院を舞台にした医療ドラマではなく“常駐医”がメインだという話なんです。学校の保健室や大手企業にある医務室、そういったシチュエーションで医療にプラスアルファの要素を組み込んだ作品になるのはないでしょうか。いずれにせよ、色気たっぷりに白衣を着こなす松下さんを見られそうで、また視聴者を新しい沼に落とすことになりそうですね。

 現代社会の医師役は松下さんにとって初挑戦で、またイメージは大きく変わるでしょう。“単独のGP帯連ドラ初主演”という話題性もありますし、今年10月期の日テレドラマは大注目作になりそうです」

 これまでは2番手以降の役でメインのヒロインを支える姿が印象的だった松下。10月期ドラマでは、主演としての新たな一面が見られそうだ――。