■冷やして食べるとより美味しい、クリームたっぷりのヘビーな韓国ドーナツ
近年起きている“ドーナツ戦争”の最前線に飛び込んできた『ボンタン』の進化系クァベギ。そんな商品の対抗馬として前出の太田氏が勧めるのが、東京・新大久保に5月にオープンしたテイクアウト専門の『ABEBE BAKERY(アベベベーカリー)』。
「“韓国のハワイ”とも呼ばれる済州島に本店があるアベベベーカリーは、クリームドーナツとクリームパンで有名。とくに20近い種類を取りそろえるクリームドーナツが看板商品で、ヘルシー志向とは真逆な、1個だけでも満足感があるほどクリームたっぷりのヘビーさがドーナツ好きにウケており、平日でも時間帯によっては購入待ちの列ができるほど」(前出の太田氏)
こちらも生地はしっとりもちもち系。『バニラ』(430円)や『ダーティーチョコ』(430円)といった比較的スタンダードな味が売れ筋とのことだが、『ピスタチオ』(450円)や『アールグレイ』(450円)『グリーンティー』(430円)なども人気だそうだ。
「そのままでも美味しいですが、お店では冷やして食べることを推奨。そうするとクリームがアイスのようにひんやりして、いっそう美味しいんです。暑い季節にもいいですよね。冷凍保存で30日もつので、まとめ買いする人もいるようですよ」(前同)
「生ドーナツ」のブームは終わるかもしれないが、ドーナツそのものはわが国でも長く親しまれてきた食べ物。現在のドーナツブームが下火になっても、本当に支持された商品はその後も愛され続けるだろう。
太田まき子
新潟県出身。大学卒業後、広告会社及びマーケティング会社にて女性向け商材のプロモーション、ファッションカルチャーイベントの企画運営、エンタメ系の広報PRなどを担当。現在はフリーランスのPRとして、トレンドのマーケティングやリサーチを行なう。