■放送外収入に加えて新スター発掘番組の一面も
現代のテレビ番組は通常のCM以外での収入も大切だと言われているが、『ラヴィット!』はそこも満たしているということか。
「期間限定のカフェや展示も積極的に行なっていて、2023年の3月24日から7月30日にTBSの赤坂BLITZスタジオで開催された『ラヴィット!ミュージアム』への来場者も12万人超でした。入場料は無料でしたが、お土産コーナーに寄ったお客さんも多かったことでしょう」(前出の制作会社関係者)
『ラヴィット!』が、“令和の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)”と表現されることももはや珍しくない。番組の存在感の大きさもあり、同番組はスター発掘の一面も持ち始めている。
「MCの川島さんは以前から人気でしたが、『ラヴィット!』でより芸能界、テレビ界での地位を盤石なものにしましたよね。
もうひとりのMC田村真子アナウンサー(28)も、仕切りの上手さ、トークの面白さ、女子アナ界No.1とも言われる愛くるしい美貌から番組に欠かせない存在になった。また、“だてさく”ことSnow Manの宮舘涼太さん(31)と佐久間大介さん(32)は、トップアイドルにかかわらず、同番組で弾けまくっていますね」(前同)
ゲスト出演者も話題になることが多い。代表的な存在としては、歌手のあのちゃんが挙げられるだろう。
あのは21年10月13日放送の『ラヴィット!』に出演し、川島ら出演陣の度肝を抜く大喜利の回答を連発。実は同局の『水曜日のダウンタウン』が「『ラヴィット!』の女性ゲストを大喜利芸人軍団が遠隔操作すればレギュラーメンバーより笑い取れる説」を実証するための“刺客”だったことが翌週20日放送の『水ダウ』で明らかとなり、あのの認知度も大幅に上がったのだ。
明日20日「水曜日のダウンタウン」の放送は・・・≪生放送の裏で色々やってましたSP≫
— 水曜日のダウンタウン (@wed_downtown) October 19, 2021
▼ #ラヴィット!の女性ゲストを大喜利芸人たちが遠隔操作 ▼ #キングオブコント で採点が松本と完全一致するカリスマ的なセンスの若手を発掘#水曜日のダウンタウン #tbs pic.twitter.com/GMCmX1gAGn
また、一般的な知名度が低めの実力派芸人を紹介する機会も多い。2023年12月に『M-1グランプリ』で優勝した令和ロマンが『ラヴィット!』に呼ばれたのは、優勝する前の、同年2月14日。コットン・西村真二(40)に「オススメの締まるもの」として紹介され、ネタを披露したのだ。そのほかにも本職のアナウンス業だけでなくB’zのものまね芸で抜群の存在感を発揮している南波雅俊アナ(36)の活躍も目覚ましい。
「『ラヴィット!』はとにかくノリノリの番組ですし、サンボマスターやガガガSPなど、ミュージシャンが生演奏を披露することもある。川島さんが切望する通り、もしかしたら中森さんも……ということも、ありえるかもしれませんね……」(前同)
早朝からのどバラエティで、他の情報番組とは異なる若い女性層に刺さりまくっている視聴率の数値、総集編&夜の特番展開、イベントなどの放送外収入も見込め、あのちゃんなどスター発掘番組の一面も持つ『ラヴィット!』。同時間帯の情報番組、ワイドショーは“無視”、とことん独自性を追求する同番組の勢いは、まだまだ落ちそうにない。