円滑な人間関係は、働きやすい職場作りに欠かせない。最近ではパワハラへの対策も進み、従業員それぞれが高いモラルを持って働いていると思うが、上司や先輩といった立場が上の相手からかけられた言葉に、「あれ?」と感じたことがある人は多いかもしれない。そこで今回は働き盛りの30~40代の男女100人に「先輩・上司から言われてモヤっとしたこと」についてリサーチ。さらに「それを言われたときにどう感じたか」についても調査した。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
第9位(2.0%)は、「ジェンダーハラスメント」「エイジハラスメント」が同率でランクイン。
ジェンダーハラスメントは、性別を理由とした差別的な発言などで、女性に限らず、男らしさの押しつけなども含む。人を性別で決めつけるようなこと全てがあてはまる。
「船を扱っている会社にいたとき、出張を申し込んで船を見にいきたいと言ったら、女性が見にいく必要はないと言われた。“はぁ? こいつ部長のくせに何言ってんの?”と思った」(42歳/女性/営業・販売)
「子育てが大変と言うと、子どもが女の子だったらまだ楽だよと言われたとき。女の子だから楽だと決めつけられて納得いかなかったけど、どう言って良いか分からず、何も言えなかった」(39歳/女性/主婦)
一方、エイジハラスメントは、その世代の特徴、年齢を理由にした決めつけや差別的な言動をいう。中年だから、若者だから、というだけで勝手に判断されるのは不当だ。
「年を取ると言うことを聞かなくなるね、と言われた。イラッとしたが、聞こえないふりをした」(47歳/女性/営業・販売)
「もうそんなに若くないんだから、と言われた。年齢の話はしないでと思った」(36歳/女性/金融関係)
第8位(3.0%)は、「人格を決めつけられる言葉」。
「あなたはこういう人」と一方的に人間性を決めつけるようなことを言われた経験のある人も多い。どこを見てそう思ったのか分からないが、的外れにもかかわらず、決めつけで才能をはかられたり、指示や注意をされるとイラッとしてしまいそうだ。
「しっかりしてる、と言われたとき。そうでもないですよと返答し、普段の自分を知らないのにと思った」(40歳/男性/営業・販売)
「先輩から最初の頃と変わったねと言われたとき。“どこが?”と思い、ずっと1人で悩んでいた」(34歳/男性)