今年の7月クールは、旧ジャニーズが主演やメインキャストの連続ドラマが多く放送されている。7月19日に中島健人(30)が主演の弁護士ドラマ『しょせん他人事ですから〜とある弁護士の本音の仕事〜』(テレビ東京系/金曜夜8時~)の第1話が放送され、夏の“旧ジャニーズドラマ”は出揃った。

「昨年9月、ジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を事務所が正式に認めた影響で一時期は減った“旧ジャニーズドラマ”でしたが、今年4月からSTARTO ENTERTAINMENTの新体制に移行したこともあり、復活している印象を受けますよね。

※画像は『しょせん他人事ですから』の公式X『@tx_dorama8』より

 多くのファンを持つ旧ジャニーズのタレント。各局は彼らの圧倒的な人気面に期待して、起用を再開したところはあるでしょう。しかし、始まった7月ドラマは、現在、テレビ界が最重要視しているコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)はなかなか取れていない状況にあります。

 特に金曜日は、コア視聴率が超低空飛行の旧ジャニドラマが集まっていますね」(制作会社関係者)

 金曜日のGP帯に放送されている、旧ジャニーズがメインのドラマは3本。

 櫻井翔(42)が物語のキーマンである政治家を演じる、水川あさみ(40)が主演のヒューマン政治サスペンスドラマ『笑うマトリョーシカ』(TBS系/夜10時~)。

 Hey!Say!JUMP山田涼介(31)が主演で教師役の学園ドラマ『ビリオン×スクール』(フジテレビ系/夜9時~)。生徒役にはTravis Japan松田元太(25)も出演していて、第3話(19日)は松田の”主役回”だった。

 そして、前述の中島主演の『しょせん他人事ですから』(テレビ東京系/金曜夜8時~)だ。

 いずれもコア視聴率は深刻な低迷ぶりで、7月19日放送回は『マトリョーシカ』の第4話が1.2%、『ビリ×スク』の第3話は0.8%、『他人事』の第1話は0.7%だった(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。

「テレ東は他局に比べて、基本的に数字が低め。TBSとフジの金曜ドラマは放送枠が日本テレビの大人気コンテンツ『金曜ロードショー』の真裏にあるため、慢性的に数字が取れない枠と言われている、という背景はあります。

 しかし、それを差し引いてもGP帯で1%未満、1%前半というのはあまりにも低い。惨敗の理由――俳優陣の演技は良いのですが、純粋に“内容が面白くない”という声が目立ちますね」(前同)