■大河ドラマで福原遥はどう演じる

「視聴率が下がっているのは、ここまで夏と息子、娘との関係修復と今井家の話に終止していて、本筋の社長を目指す話が進んでいないためでしょう。さらに、密子の背景や本当の狙いが、ほとんど描かれていないため、考察もいまひとつ盛り上がっていません。それに加えて福原の役柄も、ちょっと物足りないところはあるんです」(ドラマライター/ヤマカワ)

 今回の密子は、福原にとって今までにない役どころで、好演が期待されていたがーー。

「秘密を知られそうになった相手に、すました顔で注射を打って意識を失わせるなど、手段を選ばぬ残酷さを見せる密子は、最初は新鮮に見えましたが、それを3話続けられると、さすがにワンパターン。もっとミステリアスなテイストがほしいところですが、それが足りないのは演出の責任以外にも、福原の迫力不足もありそうで、来年の大河に出演するのですが……」(前同)

 来年放送のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』は、“江戸のメディア王”の異名を持つ、蔦屋重三郎の生涯を横浜流星(27)が演じる物語。福原は蔦重の故郷である吉原の、新興勢力「大文字屋」の花魁・誰袖(たがそで)役で、一方的に蔦重を慕っていたが、幕臣に“疑惑の金”で身請けされ、激動の人生を送ることになるという。

 吉原の当代一の花魁という、福原にとってこれまた新境地の役どころになりそうだが、どうなるだろうかーー。

 初出演となる大河ドラマで、重要な役を務めるためにも、福原は本作のダークヒロインをしっかり演じておきたいところだ。第4話は、九条開発の取締役会長で、ラスボス的存在の九条五十鈴(小柳ルミ子/72)と、密子の意外なつながりが明かされそうだ。物語は中盤戦に向かうが、福原の今までにない演技に期待したい。