■目黒蓮はジャニーズの王道ではない

「王道路線とは違う目黒さんですが、だからこそ既存のジャニーズファン以外の層を取り込みやすかったのかもしれません。韓国ドラマファンの方が“韓国の俳優さんのような、背が高くて硬派な印象の人がいると思ったらジャニーズだった!”と書いているのも目にします。

 目黒さんはSnowManに加入以来どんどん人気が出て、"今恵比寿”※注みたいな言葉が流行っていますが……一般からの人気がジャニーズファンに波及した“逆輸入”人気と言えるかもしれません」

 ジャニーズファンのセンサーには引っかかってこなかったという目黒だが、いったいどういった面が女性の心をつかんだのだろうか?

「目黒さんは長身のイケメンで、真顔だと若干仏頂面に見えてしまうんですが、『silent』で鈴鹿央士さん(23)演じる親友の湊斗に話しかけられて振り向いた瞬間の笑顔が本当に可愛いらしいんですよね。

 さらに『silent』のスタッフさんのインタビューでは、目黒さんは優しく、真面目で努力家とよく言われています。手話もものすごく努力して練習されていたようですし、その性格も愛される理由の1つなのではないでしょうか」

 赤楚、目黒、そして松下は“全日本女性の恋人”として今後も女性ファンをときめかせてくれるに違いない。

※注 「今恵比寿」とは、山手線の目黒駅の手前が恵比寿駅ということから「もうすぐ目黒に着く=目黒蓮にハマる」という意味で使われている推し用語。

■田幸和歌子(たこう・わかこ)

ドラマライター。Yahoo!ニュース個人オーサー。様々な媒体でドラマに関するコラムを連載しており、俳優や脚本家、ドラマ制作現場の取材なども行っている。現在は朝ドラ『舞いあがれ!』の毎週レビューを『毎日が発見ネット』で連載中。著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)、『KinkiKids おわりなき道』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』(ともにアールズ出版)がある。

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