小池栄子(43)と仲野太賀(31)がダブル主演する連続ドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系/水曜よる10時)の第6話が、8月7日に放送される。小池演じるヨウコ・ニシ・フリーマンは岡山弁と英語のバイリンガルで、放送当初から彼女の英語がひどすぎるとの声があったが、その理由が見えてきた。

 同ドラマは、“クドカン”こと宮藤官九郎(54)のオリジナル脚本で、新宿歌舞伎町の路地にひっそりと建つ「聖まごころ病院」を舞台に、“命”の尊さを投げかける救急医療エンターテインメント。ヨウコはアメリカで生まれ育った元軍医で、13年間軍隊病院で働き戦地の野戦病院で、兵士や住民の救命活動を行なってきたという。

 X(旧ツイッター)上では、《小池栄子の英語がひどい。英語をやめて、日本語だけにすべきだ。内容はなかなか面白いのに》などと、初回から違和感を覚えた人が多かった。それでも最近では、《ネイティブな英語じゃない所も、岡山弁な所も、そこが良い!どっちもあるから、うさん臭くて最高にいい》など、クセになってきたと声も。

 また、ネット記事では、ヨウコの“雑”な英語は、日本人の外国語コンプレックスを逆手に取った、「視聴者いじり」だという指摘もある。しかし、メインキャラでセリフが多いヨウコが、それをやっても聞きづらいだけだし、どうにも腑に落ちない。だが、そのヒントらしきものが第5話で見えてきた。

 7月31日放送の第5話は、ソーシャルワーカー・高峰はずき(平岩紙/44)は、ヨウコが院長である父・啓介(柄本明/75)とリツコ(余貴美子/68)との間に生まれた娘だと知って動揺。そんな中、啓介はヨウコに病院を継いでもらいたいと話し、はずきは大反対。病院を飛び出してしまい……という展開。

 ヒントは、啓介の「ヨウコが来てから昔の歌舞伎町の赤ひげ時代に戻ってる気がする」というセリフだ。“赤ひげ”とは、ご存知のように黒澤明監督の名作映画『赤ひげ』のこと。クドカンと黒澤映画といえば、初のカラー作品『どですかでん』の原作である、山本周五郎の「季節のない街」を昨年、Disney+で配信ドラマ化している。