■「今、目の前にあることを頑張れないヤツが、何を頑張れるんだ?」

 当時、グループも個人も売れずにくすぶっていた現状に業を煮やした二宮和也(39)は、「今の仕事を全部投げ打って、下剋上を起こすしかない」と起死回生を狙おうと提案し、他メンバーも同調ムードだったが、これに対して、それまで何も発言してこなかった大野が強い口調で「嫌だ!」と拒絶。

「今、目の前にあることを頑張れないヤツが、何を頑張れるんだ?」

 とかなりキツく言い放ったという。

 二宮は大野のこの発言が「仕事の根底」になるほどに感銘を受けたことも、『嵐 15年目の告白』で語っていた。

「キンプリの場合、平野さんたちが脱退を決めた理由の1つが“昔からの目標だった海外進出を果たしたいがこのままでは年齢的にも厳しい”というのがありました。当時の年齢は嵐の方が若かったし、人気もくすぶっていた嵐と違ってキンプリは国内では大人気のグループではありますが、通ずるものがある言葉だったので、キンプリファンが反応しているんです」(前出の女性誌編集者)

 ファンの間では、

《キンプリの事を聞いて、大野くんの(中略)コトバを思い出した。キンプリと嵐はデビューした年齢も経験も違うから比べては行けないけど…》
《キンプリ、ほんとにもったいないなって、、、大野くん言ってたよ、世界に行くために何かするんじゃなくて、今目の前にある仕事をいっこずつこなしていかないとダメだって……》
《「目の前のこと頑張れないやつが何を頑張れんだ」って嵐の大野くんが言ってた話私もすごく覚えてる!今回のキンプリの選択は…本当に悔しい。》

 といった声が多く寄せられている。

「若い頃から責任感があって、二宮さんの仕事論の土台を作った金言を放つことができる大野さんだったからこそ、嵐のメンバーも大野さんに無理をさせず彼の活動休止の意思を尊重したのでしょう。

 それだけに、メンバーはどこまでも大野さんの意思を尊重するのでしょうね。だからこそ、活動休止から2年間、何も動きもない“膠着状態”が続いていると言えそうです。そして、嵐は5人の気持ちが固まらないと動かない。そう考えると、すべては大野さんの決断次第、ということになりそうですが、それがいつになるか、ということですよね……」(前同)

 今年9月から25周年イヤーの幕開けとなる嵐。今秋には大野の“結論”が公になってくるのかもしれない――。