■『ビリオン×スクール』の数字以外の意義
「そもそも制作側も“無理ゲー枠”なので、本作に視聴率などの数字には期待していないと思われます。そのため、数字以外に意義を見出しているでのはないでしょうか。たとえば、毎回、次回予告でほかのドラマをネタにして披露していますが、そんな遊び心は本気で裏番組に勝とうと考えているなら入れないはずです」(ドラマライター/ヤマカワ)
今回放送された第6話の予告は、「ヤツにはとうていできまい」「悪魔のような医者にはな」と言う零(山田)に、芹沢(木南)が「ブラックじゃない方法で解決しましょうね」とツッコむという、明らかに『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)の主人公・天城雪彦(二宮和也/41)を意識したものだった。それでは、数字以外の意義とはーー。
「今回の生徒役のメインだった倉沢や、第2話の上坂樹里(19)など、期待の若手俳優たちにチャンスを与えているんでしょう。また、旧ジャニーズ系もTravis Japan・松田元太(25)に加え、第6話には美 少年・佐藤龍我(21)がゲスト出演と、こちらも成長の場を与えています。
そんな若手たちに伸び伸びやってもらう、遊び心満載の場だと考えれば、数字は低くとも、制作側としては将来的に得るものはあるでしょう。そうなれば、本作が惨敗作品とは簡単に言えないはずです」(前同)
フジテレビは“金9”から、わずか1年でドラマを撤退させるが、今度は火曜日の午後9時帯に移動する。生徒役の若手俳優たちにとって、本作で得たものが生きることに期待したい。