■事前の期待感が大きい
また本作は、スタッフの豪華さやスケール感、またゆりやんの負傷で撮影が遅れた経緯もあり、“いつ完成するのか”と期待度が高まっていた背景もある。
『極悪女王』の企画・脚本・プロデュースを務めるのは、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の作家として有名な鈴木おさむ氏(52)。監督は、『孤狼の血』(2018)で知られる白石和彌氏(49)だ。主演のゆりやんが65キロから93キロに増量した話や、過酷なプロレスシーンの撮影で頭や背中を強打し、2022年10月に一時入院する事態になった話など、これまで多くのエピソードが報じられてきた。
「豪華なスタッフ、ネトフリの潤沢な資金、そして撮影の過酷さが伝わってくる主演の負傷話――話題がとにかく豊富で“すごいものができそう”と期待が高まっていただけに、唐田さんと剛力さんのヴィジュアルに“本家と比べて細すぎる”と肩透かしを食らったと感じた人もいるのでしょうね。
ただ唐田さんは、“髪切りデスマッチ”で丸坊主にされるシーンでは本当に丸刈りにされたそうで、体当たりの役者魂を感じさせてくれますし、何よりまだ公開されたのは予告のわずかな映像のみ。実際に本編が公開されれば、迫力ある試合のシーンや、予告には映っていないさらにビルドアップされた姿も登場するのではないでしょうか」(前出の女性誌編集者)
『極悪女王』は長与が準備期間から肉体改造を指導し、プロレスシーンの構成を担う「プロレススーパーバイザー」として参加している。《1980年からの私達の物語がこの作品で全て完結しました。あの頃の私達にも感謝です》という長与自身のコメントからも大きな期待を感じさせるが、果たして、どんな作品になっているのだろうか――。