いまだ全国的に猛威を振るう新型コロナウイルス。今年の夏も、変異株「KP.3」が流行する“第11波”を迎えている。
「『KP.3』は、重症化率は低いものの、変異により過去の感染やワクチン接種で得られた免疫をすり抜ける能力があるため、広がるスピードが速いんです」
そう語るのは、ナビタスクリニック立川の久住英二氏だ。例年、人の移動が増えたお盆明けのこの時期は、特に注意が必要だそうで、
「コロナウイルスの免疫の有効期間はおよそ6か月。コロナは冬時期にも流行しますので、免疫が弱まってきた夏に再びコロナウイルスが広がるんです」
なんと編集部内には、その免疫の有効期間を終える度に感染を繰り返し、これまで実に4度のコロナに罹患したという驚きの感染歴を持つ20代記者がいた。
「最初の感染は2021年の夏ごろで、インフルエンザのような38度の熱と激しい頭痛に襲われました。ワクチンを打つ前に罹ったので、“もうワクチンはいいや”って、それから打たずにいます」(T記者)
4度の感染は珍しいと前出の久住医師も語る。
「4回感染した人というのはなかなかお目にかかれませんね。3回目という方なら結構いるんですが……」
医師も目を丸くする感染歴のT記者は、21年夏以降も2回、3回、4回とウイルスに襲われた。
「一番つらかったのは、22年の冬に罹った2回目ですね。医師にはオミクロン株だと言われました。40度の熱が6日続き、つばを飲み込めないほど喉に痛みがありました。3回目、4回目は普通の風邪と同じ感じでしたね」(T記者)