■美和子・田辺桃子が怪しい……
X(旧ツイッター)上では、《清家を操ってるハヌッセンは浩子ではない可能性が出て来た! 胸を押さえてたのも気になる? 浩子病気なのかな? 論文送ったのは誰? 一郎の元カノの亜里沙? ヘルパーも怪しい》《もしかしたら浩子の夫のヘルパーは真中亜里沙? 失踪後、浩子を手助けしながら生きてきたのかも》などの声が。
ここにきて急浮上してきたのが、清家の大学時代の恋人・美和子(本名・亜里沙、田辺桃子/24)だ。美和子は浩子が排除したと思われる描写はあったが、殺したとはひと言も言われていない。 実際、公式サイトの相関図では、死亡した登場人物には《故人》マークがついているが、美和子にはない。浩子が清家を操っていると見せかけて、本当は美和子が操っていたのかもしれない。
美和子説が浮上したのには、もうひとつ理由がある。清家は浩子の意向もあって、マイノリティ保護の政策を訴えていたが、ここにきて首相公選制を訴え始めた。中国人の母を持つ浩子は、自身の出自のせいで苦労したことがあるので、マイノリティ保護を清家にすすめさせるのはわかる。ただ、首相公選制を主張するほど、彼女が権力に執着しているとは思えない。
一方の美和子は、ヒトラーを操った強烈なブレーンとされる、ナチス指導部のハヌッセンに執着していたように、権力に対する関心が強い。ということは、清家が公選法を訴え始めたのは、浩子ではなく美和子の指示かもしれない。実は、清家は裏で美和子と組んでいて、浩子も含め、まわりを全員、欺いていたのではないか――?
道上の父の交通事故死からはじまり、BG株の件を重要な事件として扱っていること、ハヌッセン論文の内容の変更、清家の首相公選制の提案など、ドラマオリジナルの設定が増えてきており、終盤は原作とかなり違ったテイストになりそうだ。どんなエンディングを迎えるのか注目したい。(ドラマライター/ヤマカワ)