■ジブリ映画のパロディだった?

 その後、ソイは、“ズビダバ”のギタリスト・マンボウ(増田貴久/36)と結婚すると、レコーディングをドタキャンしてしまい、音のデビューは振出しに。そのころ、デザインに行き詰って公園を訪れた空豆は、小さなハープを弾きながら歌う菅野セイラ(田辺桃子/23)を見かけ、その歌声に聞き入り……という展開。

 視聴者がザワついていたのは、このセイラの3度目の登場シーンだった。歌っているのが『千と千尋の神隠し』のテーマ曲だったため、ツイッター上では「銭湯やってる夏木マリの家に下宿してる、永瀬廉と広瀬すずのドラマだから、湯婆婆とハクと千を実写化ラブコメにしたパロディだったわけか!」など、とまどいの声が相次いでいた。

 また、「夕暮れの公園でハープを奏でながら『いつでも何度でも』を歌ってるシーンには噴き出しちゃった。リアルにあんな人がいたら、子どもを抱えて大急ぎで立ち去る。でも、全体的に昔の少女漫画を読んでるような展開で嫌いじゃない」などと、セイラが不審人物にしか見えないというツッコミも。

「詐欺師でメンヘラで歌がうまいセイラは何者なのか? 混乱するシーンでした。北川氏は自身のツイッターでパロディ説を否定していますが、トンデモドラマとして見られている以上、こういう誤解も面白さの一部でしょう。また。この唐突さがクセになるので、視聴者もツッコむのを楽しんでいるようですね。まったくタイプの違う作品ながら、櫻井翔(41)の『大病院占拠』(日本テレビ系)と似たタイプになったのが興味深いです」(ドラマライター/ヤマカワ)