日本テレビは、土曜日の夜9時から「土ドラ9」と「土ドラ10」の2枠で連続ドラマを放送している。現在7月クールには小芝風花(27)主演の『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』と福原遥(26)主演の『マル秘の密子さん』が放送中。8月31日は『24時間テレビ』のため放送はないが――ドラマ制作会社関係者は言う。

「両ドラマとも、現在テレビ界が最重要視している13~49歳のコア視聴率が全く取れていません。8月24日放送回(どちらも第6話)は『GO HOME』がコア1.8%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、『密子さん』が1.4%。この週に限らず基本的にコア視聴率は1%台と、GP帯ドラマとしてはあまりにも厳しい数字です」

 小芝主演の『GO HOME』は、身元不明のご遺体を特定し、関係者のもとへ帰す「警視庁身元不明人相談室」を舞台にしたミステリー×ヒューマンドラマ。

『マル秘の密子さん』は謎に包まれた“トータルコーディネーター”の密子が主人公の物語。放送前は主演の福原にとって新境地となるダークヒロインという点が注目を集めていたが、数字は振るわないまま折り返し地点の第6話を終えてしまった。

※画像は【マル秘の密子さん』の公式X『@maruhi_mitsuko』より

「『GO HOME』が放送中の『土ドラ9』枠は、前クールに放送された今田美桜さん(27)主演作『花咲舞が黙ってない』(4月期)を第1弾に新設された放送枠。そして、『花咲舞』もコア1%台と、やはり数字は相当悪かったです。

 地上波テレビ以外にも多くのエンタメコンテンツがあふれている今の時代。現在は、どんなに人気で演技派の俳優を使っても、脚本が面白く、演出がしっかりとしていないと数字は取れませんよね。今田さん、小芝さん、福原さん、日テレドラマで主演を務めている3人とも、若い世代に大人気で、演技力も実績もある人たちですよね」 (前同)

『花咲舞』の今田は、多部未華子(35)、神尾楓珠(25)、松下洸平(37)とのクアトロ主演作『いちばんすきな花』(フジテレビ系/23年10月期)ほか、多くの作品で演技が絶賛されている。今年2月8日には、映画・テレビ界で顕著な活躍をした人物が表彰される『2024年エランドール』の新人賞も獲得していて、実力は折り紙つきだ。