吉野家ホールディングスが、ダチョウの肉を使った“ダチョウ丼”を6万食の数量限定発売し、反響を呼んでいる。これは同社オーストリッチ(ダチョウ)事業の一環で、スープ付き税込1683円。牛丼の並盛(税込498円)なら3杯は食べられる、同店ダントツの高価格メニューだ。

 牛丼以外に、豚丼や唐揚げ定食など、牛肉以外の肉メニューも展開している吉野家。人口増加や気候変動などにより、食糧不足が危惧される世界情勢を背景に、ダチョウ肉を“第4の肉”と位置づけ、食糧の種類の集中化を防ぐ構えだというが、なぜダチョウなのか。

 同社の企画本部・販売戦略担当者に話を聞くと「オーストリッチは飼料効率が高いので環境負荷が低いことや、当社が重要視する価値観“うまい”“健康”に合致するため」と説明する。

 ダチョウ肉は、高たんぱく、低脂肪、低カロリーで鉄分も豊富。牛・豚・鶏という3大肉の“いいとこ取り”をした健康なたんぱく源として、注目されるそうだ。吉野家が、8月28日から同社の約400店舗限定で提供開始した『オーストリッチ丼』は、味付けがされた国産ダチョウ薄切り肉に、生玉子(半熟玉子に無料変更可能)、サラダ、サワークリームが添えられたものだ。

撮影/編集部