スタジオジブリのアニメ映画は、世代を超えて愛され続けている。8月後半の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)が叩き出した異次元の視聴率からもそれが読み取れる――。

 制作会社関係者は話す。

「8月下旬、『金曜ロードショー』では、『2週連続 夏はジブリ!』と題して、8月23日には『となりのトトロ』、30日には『天空の城ラピュタ』が、ノーカットで放送されました。

 どちらも地上波での放送は今回で19回目。昔から2、3年ごとのペースで放送されていて、いつも高視聴率を出しているのですが、今回もとんでもなく高い視聴率を叩き出したんです」

※画像は『金曜ロードショー』の公式X『@kinro_ntv』より

 現在、テレビ界は13~49歳の個人視聴率であるコア視聴率を最重要視している。

『トトロ』はコア8.4%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、さらに『ラピュタ』はもっとすごい10.0%――基本的に3%台なら高視聴率と言われるコア視聴率において、とてつもない数字を記録したのだ。

「逆に、『金ロー』の裏、金曜夜9~11時頃まで放送されていた他局の番組は、ジブリ映画に視聴者を持っていかれてボコボコの瀕死の状態に。ニュース番組である『報道ステーション』(テレビ朝日系)以外の裏番組、特にTBSとフジテレビの番組が、ドラマ、バラエティともに2週連続で壊滅状態となってしまいました」(前同)

『金ロー』の裏番組として、TBS系では、中居正広(52)がMCを務めるバラエティ番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(夜9時~/※23日は特番で休止)、櫻井翔(42)が重要な役で出演している水川あさみ(41)主演の連続ドラマ『笑うマトリョーシカ』(夜10時~)が放送されている。

『ラピュタ』の裏で放送された『金スマ』はコア1.7%と、通常時より低い1%台。さらに『笑うマトリョーシカ』に至っては、『トトロ』の週が0.7%、『ラピュタ』の週が1.1%という、GP帯の連ドラとは思えない低い数字となってしまった。