■元テレ朝プロデューサーが分析する『トトロ』と『ラピュタ』の人気理由

 一方、フジテレビ系では、Hey!Say!JUMP山田涼介(31)主演の連続ドラマ『ビリオン×スクール』、芸人の千鳥大悟(41)がMCを務めるバラエティ番組『酒のツマミになる話』が『金曜ロードショー』の裏で放送されている。

『金ロー』でジブリ特集があった2週ともに、『ビリオン×スクール』のコア視聴率は1.2%。『酒のツマミ』は『トトロ』の裏では2.2%、『ラピュタ』の裏では1.4%と、やはり厳しいものだった。

「『笑うマトリョーシカ』と『ビリオンスクール』はもともと視聴率が取れていない作品ですが、『金スマ』と『酒のツマミ』は、いつもならもっと良い数字を出せている番組です。ジブリの2大作品が影響しているのは、間違いないでしょう」(前出の制作会社関係者)

※画像は『金曜ロードショー』の公式X『@kinro_ntv』より

 なぜ、何度も放送されている『トトロ』と『ラピュタ』は毎度、これほどまでに高い視聴率を獲得するのか、そして両作品の強みとはなんなのか――テレビ朝日で情報・報道番組のプロデューサーを長年務めた鎮目博道氏に話を聞いた。

「まず前提として、ジブリ作品はファミリー層に刺さる作品がほとんどですから、若年層の数字は取りますよね。

 そして、そんなジブリ作品でも、特に『トトロ』と『ラピュタ』の大人気ぶりはもちろん他局のテレビマンも把握しています。いつ日テレが『金曜ロードショー』でこの2作品を打ってくるのか、他局のテレビマンたちは戦々恐々としていますよ」(鎮目氏)