「全員が主演級」と仰天した人も多かったのではないだろうか。7月クールのTBS系「日曜劇場」枠で放送されるドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』が、2月27日に正式発表された。

 主演するのは堺雅人(49)。堺が同枠で主演を務めるのは2020年版『半沢直樹』以来3年ぶり。ドラマには堺のほか、阿部寛(58)、二階堂ふみ(28)、松坂桃李(34)、役所広司(67)といった日本を代表する超豪華俳優陣が出演する。

 内容はいっさい明らかになっていないものの、『半沢直樹』シリーズや『下町ロケット』、『陸王』、『ドラゴン桜』などを世に送り出してきた福澤克雄氏(58)が原作と演出を担当するアドベンチャードラマになるという。

 堺は「福澤監督にまたお声掛けいただき光栄だったのと同時に、本プロジェクトでの主演は大きな覚悟が必要だと身が引き締まる思いがしました。台本を読んで、福澤監督はじめ企画した方の深い愛情を感じました」とコメント。

 さらに「あまりに壮大で複雑でスピーディーな物語なので、準備が追いついていない状況です。正解は福澤監督の頭の中だけ。でも福澤監督は、全身全霊でぶつかれば全身全霊で応えてくださる方なので、意気込みしかないです!」と、福澤氏への信頼を明らかにした。

■モンゴルでの長期ロケも敢行予定の超大型作品に

「『半沢直樹』の堺さん、『下町ロケット』と『ドラゴン桜』の阿部さん、『陸王』の役所さんと、日曜劇場で顔を張ってきた俳優陣のそろい踏みですから、TBSがいかに『VIVANT』に注力しているかがうかがえます。

 すでにドラマはクランクインしていて、モンゴルでの長期ロケも予定されているといいます」(芸能プロ関係者)

 福澤氏は2024年1月17日で60歳となり、定年を迎える。1993年に『誰にも言えない』でディレクターデビューを飾って以来、数多くのTBSドラマを手掛けてきたが『VIVANT』がTBS社員としては、最後の大型作品になるとも言われている。

「それだけに福澤氏の気合いの入り方も違うでしょうね。ただ、その最後の大型作品に『半沢直樹』をはじめ、長年にわたってタッグを組んできたプロデューサーの伊與田英徳氏の名前はないですね……」(前同)