■福澤克雄氏のTBSラスト作品でも「黄金タッグ」は復活せず

 前出の芸能プロ関係者が続ける。

「2020年夏に放送予定だった『ドラゴン桜』の第2シーズンは、2021年4月クールに延期されましたが、延期にあたって福澤氏が演出に加わりました。この裏には、主演の阿部さんの“監督は福澤さんにやってもらいたい”という意向があったそうですよ。ところが当初チーフプロデューサーだった伊與田氏の名前はひっそりと消えてしまった。

 伊與田氏はコンテンツ制作局ドラマ制作部担当部長で、しっかりと予算とスケジュールを管理して撮影を行ないたいタイプ。一方の福澤氏は上席役員待遇のエキスパート職ではありますが、予算やスケジュールがオーバーしても撮りたいものを撮るタイプ。そんな2人が何度もぶつかって、タッグを解消してしまったんでしょう。

 7月スタートの『VIVANT』でも『ドラゴン桜』と同じように飯田氏がプロデューサーを務めることが発表され、福澤氏のTBS最後の大型作品でも黄金タッグ復活は叶わず。2人の溝は埋まらなかったということでしょうね……」

■堺雅人も大手事務所退社で『半沢』続編は「もう不可能」!?

 福澤氏と伊與田氏のタッグで平成・令和を代表する大ヒットを記録した『半沢直樹』の続編を望む声も多い。

「2013年版、2020年版ともに福澤氏が演出、伊與田氏がプロデューサーを務めました。ただ、2020年以降に2人の関係がこじれてしまったわけで、2人の仲がこのままだと続編の制作も難しいでしょうね。

 それに主演の堺さんも昨年末をもって大手芸能事務所・田辺エージェンシーから独立。“芸能界のドン”とも言われる田邊昭知社長(84)は『デイリー新潮』の取材に“もう一緒に仕事なんてできないよ。自分でやりたいって言うのにさ”と漏らしたわけですから、今後、継続的に地上波作品に出られるかは不透明になったと言えそうです。

『半沢直樹』の続編は限りになく不可能――というのが現時点での状況なのではないでしょうか……」(前同)

 堺と福澤氏、さらに伊與田氏が組んだ「日曜劇場」ドラマを見ることはもうできないのだろうか!?