■番組のキャスティングは話題でも別の大きな問題が

 14日の歴史的共演が期待される『with MUSIC』は、日本テレビが今年4月改編の目玉として立ち上げた、『トップテン』以来34年ぶりのゴールデン帯のレギュラー音楽番組。放送開始から約半年、今回のようにSNSでも時おり話題になるなど、番組は順調に見えるが――制作会社関係者は「決して順風満帆というわけではないといいますよ。さまざま問題はあるようですが、大きな懸案事項は、松下さんの多忙だといいます」と言い、こう続ける。

「松下さんは、俳優業ではドラマ、映画、舞台にと常に引っ張りだこの超人気役者。加えて歌手としてアーティスト活動も行なっているので、そちらも忙しい。そんな大人気で、さらに女性視聴者をメロメロにするタレントだからこそ、日テレは『with MUSIC』に松下さんをキャスティングし、同番組のファンを増やす戦略だったんです。

 ところが、松下さんが忙しすぎるあまり、スケジュールの確保がなかなか難しいと。それで、“ツギハギ問題”が発生してしまっていると聞こえてきています」

 超多忙な松下――。今年、松下はドラマでは、川口春奈(29)主演の『9ボーダー』(TBS系/4月期)に2番手役で出演したほか、吉高由里子(36)主演のNHK大河ドラマ光る君へ』にも中盤に全4回(第21回~24回)出演。さらに10月クールからは、主演連続ドラマ『放課後カルテ』(日本テレビ系、土曜日夜9時から)が控えている。

 舞台では、7月25日から8月31日にかけて、井上ひさし原案、富田靖子(55)と共演する舞台『こまつ座 第150回公演 母と暮せば』に出演。来年早々にも、主演ミュージカル『ケイン&アベル』(1~3月)が控えている。

 音楽活動も『with MUSIC』放送開始前だが、12会場14公演のライブツアー『~R&ME~』が、今年1月20日から3月14日にかけて行なわれていた。

「松下さんはとにかく忙しい。そのため、有働さんが1人で回す場面が多かったり、番組の構成が強引になってしまっているということですね。

 また、別日に収録した映像をつなげることもあるといい、その関係で場面ごとに衣装が変わっていることがあり、視聴者からも《松下さんの衣装が変わった!》《(直前の曲とは)別日ですよね〜》と、指摘されてしまっている状況にあります。

 松下さんの多忙問題は番組開始当初から言われいて、レギュラー放送初回にも発生していたといいます」(前同)

『with MUSIC』のレギュラー放送初回(4月13日)では、宇多田ヒカル(41)と有働が2人きりで対談する特別企画が組まれていたが、これも松下の多忙が影響していたようだ。

※画像は『with MUSIC』の公式X『@ntv_withmusic』より

「番組サイドとしては、宇多田ヒカルさんという滅多に出てくれない大物アーティストに、番組のメイン2人でインタビューをする構成にしたかったようです。しかし、松下さんのスケジュールの調整がつかなかったとか。

 放送された有働さんによる宇多田さんのインタビューは長くて、放送初回から“あれ、これなんの番組だっけ?”“有働さんがこの企画をやりたかったのかな”と感じさせる瞬間もあった。本当は、レギュラー初回だったので、有働さんと松下さんが宇多田さんとトークを展開して、番組の紹介も兼ねて盛り上げたい、といった狙いがあったのでしょうね。

 こうした多忙によるツギハギ問題も浮上しているなか、10月から松下さんは主演ドラマの放送が控えていて、さらにその撮影に追われることになる。同じ日テレの番組ですからスケジュールの調整もある程度は融通が利くかもですが、主演だけに出番は多く、拘束時間も長くなるでしょう。多忙・ツギハギ問題はより深刻化していきそうですよね……」(同)

 松下が主演を務める10月期の日テレドラマ『放課後カルテ』は、『with MUSIC』の放送終了直後からの放送となる。日テレは多くの人が家にいる土曜日夜に音楽番組とドラマに松下を連続出演させ、視聴者に“松下ハシゴ”をしてもらい視聴率の爆取りを狙っていたのだろうが――想像を超える松下の大人気と超多忙により、戦略通りというわけにはいかないようだ。