■『バーミヤン』はバリエーション豊富なメニューが魅力

 中華ファミレスの『バーミヤン』は、バリエーション豊富なメニューが魅力。

『バーミヤン』の晩酌セット+焼餃子、春巻 ※撮影/編集部
『バーミヤン』の晩酌セット+焼餃子、春巻 ※撮影/編集部

『晩酌セット』なら、ザーサイと唐揚げ3つ(272kcal)、ハイボール(70kcal)を550円で楽しめる。1000円の予算なら、いろんな組み合わせが可能だ。

 ついつい本格焼餃子(219円=236kcal)や海老春巻(197円=103kcal)と財布のヒモが緩むが、それでも合計966円で済んでしまうのだ。

「揚げ物をチョイスすると脂質が多くなりがち。まずはザーサイを、よく噛んで食べましょう。脂質の排出やアルコール吸収抑制を狙うなら、ラーメンのトッピングのキクラゲ(110円=14kcal)や味付け玉子(110円=75kcal)などを追加するといいでしょう」(前出の望月氏)

 屋台風な酒の肴を求めるなら、モツ煮はどうだろう。昼は立ち食いそば『ゆで太郎』が、夜は“弟分”の『もつ次郎』に大変身。

『もつ次郎』もつ呑みセット ※撮影/編集部
『もつ次郎』もつ呑みセット ※撮影/編集部

「もつ呑みセット」は、缶ビール(147kcal)、おみ漬け(15kcal)、冷奴(118kcal)、そしてもつ煮(326kcal)で780円と、満足なセットだ。

 望月氏は、食べ方の順番で食物繊維やタンパク質を効果的に摂取できると語る。

「タンパク質が多い冷奴や、食物繊維が多い鬼にら(150円=21kcal)を先に食べ、ゆっくり、もつ煮を食べるのがいいです。追加で鬼おろし(100円)やとろろ(180円)、三陸わかめ(120円)などを追加すると、消化促進や血糖値上昇抑制に働き、脂肪蓄積を防げますよ」

 最後に田沢氏は、自分の生活圏で「1000円晩酌」の店を見つける楽しみを紹介する。

「僕が好きなのは、JR線のホームにある立ち食いそば屋。ときどきエビスビールの小瓶があるんですが、冷やしそばで飲むと、えも言われぬ幸福感です。皆さんも自分の“1000円メニュー”を探してみてはいかがでしょう」

 新1000円札の“北里柴三郎”1枚で味わえる、小さな幸せ。この秋はチェーン店巡りを楽しんでみては。

※記事中のメニューはすべて税込み価格です。また、カロリー表記は各社HPより編集部が算出しています。

望月理恵子(もちづき・りえこ)
管理栄養士、健康検定協会理事長。現在は、株式会社Luce代表取締役として、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメントアドバイザー、ビタミンアドバイザー、食生活アドバイザー、服部栄養専門学校特別講師、山野美容芸術短期大学講師、小田原銀座クリニック 栄養顧問などを務める。

田沢竜次(たざわ・りゅうじ)
元祖B級グルメライターとして活躍。映画評、書評、60~70年代B級カルチャーなどにも精通する。著書に『B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

園都(その・みやこ)
グラビアアイドル・女優。1992年、徳島県出身。 銭湯・温泉巡りが趣味で、サウナブームの火付け人の一人として知られる。 主演したBUMPの縦型ショートドラマ『愛の炎罪〜人気ママタレの裏の顔は不倫モンスターでした。〜』が配信中。