東京の若者が集う街・渋谷で、アート・カルチャーを牽引する商業施設PARCO。そこの地下に『MUSHIパフェ』(2380円・税込)が登場したのは5年前のこと。昆虫とジビエに特化した居酒屋『米とサーカス渋谷PARCO店』が、2019年11月の開店時に看板メニューとしてタガメが一匹まるごとドーンと乗ったパフェを発売すると、その衝撃的なビジュアルが話題を席巻した。そんな『MUSHIパフェ』は今年8月1日にリニューアル。現在はパフェから、虫の姿が消えていると話題なのだ。
昆虫は、その高い栄養価と環境負荷の低さから、今後世界を待ち受ける人口増加による食糧難や地球温暖化問題を緩和する切り札として注目されている。しかし、まだまだ未知の食料。少なくとも日本において広く普及するには消費者の心理的なハードルは高いだろう……。
そんななか、『米とサーカス渋谷PARCO店』が5年ぶりに出した新作パフェは、消費者心理の変化を見越したかのようなリニューアルだという。それを確かめるべく、弊サイト記者は同店へ向かった。
【この後、さまざまな昆虫の画像が出てきます】
独特の雰囲気が漂い、何かが待ち受けている予感しかしない入り口。
店に入ってすぐ記者の目に飛び込んできたのは、カウンター席にずらりと並ぶタツノオトシゴ、ハブ、マムシなどを漬け込んだ酒瓶だ。もはや見ているだけで元気になれそうなパワーを感じる。
案内された席に着くとまずはドリンクを注文。記者は桑の葉を食べて育ったカイコの糞を乾燥させたものを水で煮詰めて作ったという『糞茶』(450円)をオーダー。カイコは桑しか食べないため、糞の原材料は桑の葉100%。匂いは無臭で見た目も普通の中国茶だ。