■「SMAP過去映像」が見られなくなる日が来る可能性も

 ジャニーズ事務所が崩壊しジェイ・ドリームが休眠状態の今、SMAPの過去映像を使用するには、木村拓哉(51)が契約を結ぶSTARTO社、I氏が稲垣吾郎(50)、草なぎ剛(50)、香取慎吾(47)と独立して立ち上げた「CULEN」、独立した中居正広(52)の個人事務所「のんびりなかい」、少なくとも3社の許可取りが必要になる。

「各社に連絡をしたとしても、電話1本で“OKです”となるわけではありません。3社間の関係性もありますし、過去映像を使用する必然性が感じられなければ承諾されないこともあるでしょうからね。

 大きな音楽特番などであれば許可が出る可能性もあるでしょうが、『それスノ』のようなバラエティ番組の1コーナーではなかなか許可が出ないという事情もあるはずです。そして今、使用を希望した際に、かなりの額を請求されたという話も業界で出回っていますからね……。

 そうなってくると制作サイドも“お金と時間がかかるからSMAPの映像はやめておこう”となりますよね。端からSMAPの過去映像の使用を避けて、他の方法で対応しようとなるということですね」(前出の民放キー局関係者)

 諸々の事情が重なり、『古畑任三郎』の再放送は黒塗りになり、『それスノ』もA.B.C-Zの映像を使用せざるを得なかったのだろう。

「昨今のテレビ不況やテレビ離れで番組の制作費も削減され続けていますからね……。またスタッフの数も減っている。時間がないなかでSMAPの過去映像の許可取りは極めてハードルが高く、ましてや高額の使用料を求められるようなことがあれば、絶対に払えない。

 ですので、数年前まではSMAPの過去映像を特番などで見ることができましたが、今後はその機会がどんどん減っていき、SMAPの動く姿が全く見られなく日がやってくる――そんな日が来そうだと言われているんです」(前同)

 2023年4月の『だれかtoなかい(※当時はまつもtoなかい)』(フジテレビ系)初回放送で中居と香取の約6年ぶりの共演が実現した。また、9月14日放送の『with MUSIC』(日本テレビ系)に稲垣、草なぎ、香取が出演。SMAP解散後、地上波の音楽番組に初めて3人そろって出演したことが大いに話題を呼んでいる。

 そんななか、5人がそろった過去映像をテレビで目にすることはできなくなるのだろうか――。