■『ROOKIES』プロデューサーが語ったアツい話
これは佐藤自身も認めており、1月13日放送のバラエティ番組『ラヴィット!』(TBS系)では佐藤本人が口笛についてこう話していた。
「もともとまったく吹けないんですけど、今回のドラマで芝居の中で口笛を吹くシーンが登場して、それで今、猛練習中ですね」
つねに完璧な演技をこなしている佐藤だけに、実に意外な弱点。しかし、それでも佐藤ならそれも“克服”してくれるだろうという安心感がある。
それというのも、佐藤は『電王』終了から間もない2008年4月クールに高校野球ドラマ『ROOKIES』(TBS系)に野球部メンバーとして出演していたのだが、同作で佐藤は、他出演者と比べると明らかにセリフも見せ場も少なかった。
この理由を同番組プロデューサーの石丸彰彦氏は「(出演者の中で)一番下手だったから」と2013年放送の『A-Studio』(TBS系)で断言。しかし、同時に当時の佐藤が“このままでは終わらない”という目をしていたことから、石丸氏は「あ、こいつは(役者として)イケる」と判断。
その結果、石丸氏は佐藤を自分が手がけるドラマに呼ぶようになり、佐藤もそれに応えるようにどんどん成長していった、と明かしている。
天才的な才能に加え、飽くなき向上心を持つ俳優・佐藤健。恋愛ドラマを語る際に「ラブシーンはアクションシーン」という金言をも残している佐藤が、欠点の口笛をそのままにしておくはずがないだろう。近い将来、見事な口笛を披露してくれるはずだ。
(特撮ライター・トシ)