一日の終わりに見る人も多いであろう夜のニュース番組。そこで今、“異変”が起きているという――。

 TBSの夜の報道番組『news23』のMCを務めている小川彩佳(39)の評価が急上昇している。9月17日放送の『news23』には、自民党総裁選(9月27日投開票)に出馬している9人の候補者が出演し、党改革や外交政策についてそれぞれ語った。同日、自民党及び安倍晋三元首相(享年67)と、長年の癒着関係が疑われる旧統一教会を巡る報道があったのだが、この件について小川が候補者に質問を投げかける場面があった。

 17日の朝日新聞が、安倍元首相が2013年の参議院選挙直前に旧統一教会の会長と自民党の総裁応接室で面談したとされる写真を入手したと報道。

『news23』では、これまで自民党は調査の結果、教団との組織的な関係はなかったと結論づけていると紹介され、小川が「新しい報道が出ているという中で、ご自身が総裁になった場合、教団との関係について何らかの再調査を行なうという方がいらっしゃったら挙手をお願いいたします」と候補者に投げかけたものの、9人の手は上がらなかった。

 討論は事前収録で行なわれ、この日の番組では一部が放送されたが、収録分のVTRから生放送に戻った際、小川は「時間の制約がある中、語っていただきましたが、もっとカメラの向こうに国民がいるんだ、ということを意識した言葉というものをもっと伺いたかったなと思います」と見解を述べた。

 翌18日の同局の情報番組『ひるおび』(TBS系)では、『news23』内で候補者9人が挙手しなかった件について取り上げ、VTRの検証が行なわれた。

 9分割されたテレビ画面で、石破茂氏(67)の右手が動きかけたようにも見えたがアゴに手をやって止まり、他の候補の手はほぼ動くことがなかった。その後は沈黙が続き異様な雰囲気を放っていた。石破氏のほか、上川陽子氏(71)や林芳正氏(63)の手も微妙に動きかけていたことも明らかになり、MCの恵俊彰(59)が「下ろしたよ!」「上川さんもちょっと動いてる」と指摘していた。

『news23』のインタビューで、鋭い質問で候補者に切り込んだ小川に対しては、

《小川彩佳アナの総裁選候補9人に対する「旧統一教会との関係再調査しますか?挙手を!」との問い掛けに大拍手!!》
《小川彩佳の発言でやっと日本のメディアが正常化しつつあると実感》
《TBSは放送した局の責任において自民党からの威圧・圧力が有ったとしても屈せず小川彩佳さんを守れ》

 といった称賛やエールがX(旧ツイッター)には多数寄せられた。