■『news zero』は緊急テコ入れ

 以前は『news zero』にかなり差をつけられていた『news23』なのだが、ここ最近は視聴率も近づいてきているという。

「現在、テレビ各局は13~49歳のコア視聴率を重視していますが、1年前は『news zero』のコアが3%台半ば、『news23』が1%台といった数字だったんです。

 ところが、ここ最近は両番組の数字が肉薄する日もあり、9月11日の『news zero』がコア2.2%、『news23』が2.1%でしたからね。『news23』が徐々に視聴者を増やしているというのはあるでしょうが、『news zero』の数字を落としているというのもある。同番組からの視聴者離れは、有働由美子さん(55)が卒業したことが大きいと見られています」(前出の制作会社関係者)

 2018年10月より『news zero』のMCを務めていた有働だが、今年3月28日をもって番組を卒業。4月1日からは『news every.』(日本テレビ系)でMCを務めていた藤井貴彦(52)がフリーに転身して新MCに就任した。

「有働さんに癒されていた男性視聴者も多かったはずです。“今春の改編後、『news zero』にはキラキラ感がなくなった”と日テレ局内でも言われているそうで、視聴率は有働さん時代よりも明らかに落ちており、藤井さんに代わったことで番組を離れてしまった視聴者もかなりいますね。

 さらにかつて小川さんとの交際が報じられた櫻井翔さん(42)のパワーもダウンしつつあることが数字からうかがえるんです。櫻井さんは2006年10月から月曜日キャスターを務めていますが、少し前までは櫻井さんが出演する月曜だけ、他の曜日に比べて視聴率が突出してよかったんです。

 それが最近は他の曜日と数字がそれほど変わらない週もあり、なんなら他の曜日よりも月曜の数字が低い日もある。一方で小川さんは自民党総裁選候補者にも切り込むなど、そのジャーナリスト精神があらためて評価されている。国民的アイドルの元カレを食う勢いも感じさせますし、攻める『news23』、勢いを失い追われる『news zero』――という構図になってきていますね」(前同)

 夜11時台のニュース番組では『news zero』が一強状態だったが、ここにきて大異変が起きているのだ。

 日テレの動きは早く、23日には、けやき坂46及び欅坂46の元メンバーで現在タレント・女優の長濱ねる(26)、女優・デザイナー・アーティストの篠原ともえ(45)、スポーツクライマーで東京五輪にも出場した野口啓代(35)の10月からの『news zero』出演(長濱が火曜日、篠原が水曜日、野口が木曜日)が発表された。3人の“女性パートナー”の加入は、前述の同番組の“キラキラ感不足”を補うテコ入れ策と見られている。

 苦戦を受けて早急に動いた『news zero』、そして視聴者からも評価する声が上がる小川の『news23』――両番組の視聴者の取り合いは、10月以降さらに激しくなっていきそうだ。