■第2、第3の受け皿ができている

 前出の芸能プロ関係者は続ける。 

「昨秋にはジュニアの崩壊危機があったわけで、今回の高橋さんの退所で“それが再び……”と見るむきもあります。現在はジュニアたちが次々とデビューし、華々しく活躍できる状況にはないですからね。

 ジュニアのデビューを巡っては、Aぇ!groupが“STARTO社のデビュー第1号グループ”と謳われ5月15日に1stシングル『《A》BEGINNING』でデビューしましたが、彼らが大旋風を起こしている、という感じではないですからね……」

 Aぇ!groupは『《A》BEGINNING』の初週売上が62.5万枚で『オリコンランキング』の1位を獲得するなどCDは売れている。しかし、彼らが毎日のようにテレビやマスメディアに出て、ファン以外、日本中の人々がAぇ!groupを知っている、という状況にはなっていないだろう。

「事務所としては、まずは今年デビューしたAぇ!groupをしっかりと売り出していく必要がある。そうなると、ジュニアまでは手が回らないし、短期間に連続でデビューさせたら飽和状態のようになり、ファンを食い合うリスクもありそうです。

 そのため、退所する高橋さんが所属しているHiHi Jetsなど、多くのジュニア内グループがなかなかデビューできない状況は変わっていないと言われています」(前同)

 HiHi Jetsと並んで“次のデビュー候補”と言われてきた美 少年も、デビューは怪しい状況になっている。23年8月にメンバーが楽屋で賞味期限切れのシュークリームを投げる動画が流出したうえ、今年9月にも別のメンバーの女性が絡むネット流出騒動があったばかり。真偽不明の騒動だが《またデビューが遠のく》《永遠にデビューできないのでは》など、多くの懸念の声が寄せられる事態となっている。

「そして、HiHi Jetsも高橋さんが辞めてしまうと。7MEN侍少年忍者など多くのジュニア内グループはありますが、デビューしたAぇ!groupが一般層も感じる大活躍ができているとは言えない状況で、さらに若手を強引にプッシュすることは不可能でしょう。

 現在はSTARTO社体制になり、かつてのジャニーズ事務所の創業家のような影響力を使った“ゴリ押し”はもうできない。そうなると、やはりジュニアの“次のデビュー”はなかなか見えないですよね……。

 さらに今、TOBEのように、辞めたジュニアの受け皿となる会社も続々と生まれているんですよね」(同)

 旧ジャニーズ事務所からはタレントだけでなく、スタッフもSTARTO社に“移籍”した。しかし、革新的とも言われる福田淳新社長の方針についていけないと考えた一部のベテランスタッフはそのまま退所し、彼らは旧ジャニーズで培ったノウハウを生かして次々と会社を立ち上げているというのだ。

「23年11月に旧ジャニーズから独立した生田斗真さん(39)はフリーランスとして活動していますが、彼の活動を手伝っているスタッフも旧ジャニーズ事務所の関係者です。

 そうした“辞めジャニスタッフ”が運営するプロダクションは複数あり、そこに入る、そこと組めばタレント活動をやっていくことは可能。マネジメント、プロデュースのノウハウはSTARTO社以上にあるとも言えそうで、“受け皿”としてはもってこいでしょうね。

 退所する高橋さんはTOBEに行くわけではないそうですが、芸能活動は続けると。彼が今後、どんな活動をしていくのか、誰と組むのか――注視している芸能関係者は多いですね。それ次第では今後、さらにジュニアからの“流出”があるかもですね……」(同)

 大きな意味を持ちそうな高橋の退所。果たして、ジュニアたちの今後は――。