■外見は「ほめる」のもNG?

 人の「見た目に触れない」という人も多かった。SNSの流行もあり、ルッキズム、いわゆる外見至上主義が問題になることも多い。関係性にもよるが、人の容姿など、外見について言及することは相手に不快感を抱かせる行為だと周知されてきた。

「見た目の美醜の話はしない。若い子に恋人の有無を聞いたり、年配で独身の人になんで結婚しないのか聞いたりしている人がいて驚いた」(53歳/女性/金融関係)

「見た目に関することには触れない。病気に関しての苦労話を聞かされたときに、聞きたくない話を聞かされている感じがした」(50歳/男性/営業・販売)

「人の見た目に、ごちゃごちゃ言わない。相手を目の前にして、アホ、ボケと言って、怒っている人がいた」(56歳/男性/総務・人事・事務)

「見た目や体形のことを話題にしないようにしている。忘年会で、隣の座敷で新入社員がチアダンスをさせられていた」(41歳/男性)

「女性に対してルックス的なことは言わない。上司が、みんなの前で同僚を叱責していた」(44歳/男性/コンピュータ関連技術職)

「太った痩せたについては他人には言わない。男の子が2人いるのですが、女の子はまだ産まないの? 次は女の子だね。3人目も男だったらどうする? など、作る予定もない子どものことを言ってくる人がいる」(40歳/女性/自営業)

「女性に対していかなるときもほめたり、けなしたりしない。今日のスカート短くてかわいいね、はハラスメントだと思いました」(48歳/男性)

「外見については触れない。人格否定というような言動を聞いたときにびっくりした」(57歳/女性)