■課題代行を請け負う大学生グループを直撃
SNSが浸透し、DMで気軽にやり取りができるようになったこともあってか、ネット上では個人間での課題代行に関するやり取りも活発だ。そこで弊サイトでは、宿題・課題代行を手がけて4年目、有名私立大学群MARCHの中の1校に通う現役大学生のHさんを直撃。その仕事内容や、代行ビジネスをするようになった時期やきっかけについてHさんに聞いた。
「大学1年生からSNSで依頼を募集して、これまでに600件ほど請け負ってきました。なぜ代行サービスをしようと思ったかは……単純に僕はレポート作成が得意だったんですよね。友人のレポートを手伝ったりしているうちに、これは需要があるんじゃないかと思ってSNSで募集してみたら、結構波に乗っちゃって」(Hさん)
当初は1人でやっていたHさん。依頼が殺到したことやカバー可能な範囲を広げるため、友人たちに声をかけ、チームを組んで分担制にした。現在はMARCHクラスの大学に通う学生3人、国公立大学の学生3人、早慶の学生4人という10人ほどのグループで活動しているそうだ。Hさんはそのリーダーという立ち位置。対応する学年に制限は設けていないが、SNSユーザーからの依頼は、やはり小学生よりもスマホを自身で保有する大学生が多いという。
「小学生の場合は親からの連絡で、“息子の自由研究をやってくれないか”という感じです。高校生からの依頼もあります。ただ高校生は“数学の宿題があるけど500円しかない”というようにお金がないことが多く、大抵お断りします。
結果的に大学の課題レポートが作業の中心ですね。繁忙期は1人で1日20件こなしたこともあります。料金の目安は、1文字2円から3円。2000字程度のレポートなら5000円~6000円です。課題提出のピークは夏と年明けですが、卒論もめちゃくちゃ多いですよ。テーマを聞いて仕上げるのですが、1万字~2万字で10万円。1人年間120万円ほど売り上げています」(前同)
1日に20件とはなかなかのモーレツぶりだが、自身も大学生。大変ではないのか。
「課題提出の時期は自分の課題もあるので、地獄です。徹夜でずっと他人の課題やっていることもあります(笑)。内容的には、僕は文系なので文系科目は大体OK。理系のものは専門の仲間と分担します。ただ単純に文字数が多いとその分手間がかかるので、それが大変といえば大変です。明日までに5000字とか、期限が短い案件の負荷が大きいのは確かです」(同)