生田絵梨花(27)の地上波連ドラ初主演となる、『素晴らしき哉、先生!』(ABCテレビ制作、テレビ朝日系/日曜午後10時)の第7話が、9月29日に放送される。

 平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)は2話以降から3%台と2%台を行き来。配信サービス・TVerのお気に入り登録数も、最高値だった25.6万(9月17日当時)から25.5万(9月28日16時現在)に下がるという放送中には珍しい事態で、そろって惨敗という数字にあえいでいる。

 同ドラマは、夢と希望を胸に教育現場に飛び込んで2年目になるZ世代の高校教師・笹岡りお(生田)が、生徒や保護者、同僚など、理不尽な人間関係の板挟みになる中、辞めどきを探しながらも生徒のために奮闘していくオリジナル作品。

 8月18日スタートと、ほかの夏ドラマに出遅れたことが不利に働いたと思われるが、そもそも、NHKの大河ドラマとTBSの日曜劇場の後時間という無理ゲーな枠。局側はこの枠について、視聴率より配信を意識していること、20~40歳を意識していることを発表しているが、思惑はハズれ、視聴率だけでなくTVerでも惨敗してしまっている。

 22日放送の第6話は、りおは、大友聖也(小関裕太/29)と正式に別れた直後、自身の妊娠を知るが、学校でも家でも表面上は通常の生活を続ける。ただし、飲酒でのストレス解消は封印。りおの鬱々とした日々に拍車がかかる。そんな中、担任する3年C組では夏休み明けに行われる文化祭の催事について、クラス会議が開かれる。

 やる気のある生徒と文句ばかり言う生徒が対立してしまい、教室は険悪なムードになってしまうが、りおは妊娠のことで頭がいっぱいで、対処すべき立場なのに上の空。その夜、りおは父・秀樹(高橋克典/59)から、C組の沢井谷玲奈(茅島みずき/20)が母親のスナックで働いているのではと告げられ……という展開。

 パパ活、毒親、闇バイト、SNSの炎上など、今どきの若者たちの問題を取り上げ、意欲的な作品に思える本作。生田も、学校での愚痴をキレ気味に吐き出すなど、振り切った演技を見せている。配信や若い層を意識している同枠として、狙ってのことだろうが、これらが、そもそもズレているように思える。