テレビの世界は今、秋の改編の時期。終わる番組、新たに始まる番組、番組から卒業するタレント――さまざまな変化が訪れているが、実力は確かな3人の男性キャスターが今、窮地を迎えているようだ。
3月をもって日本テレビを退社し、フリーに転向した藤井貴彦(52)がフジテレビ系の特番でMCを務めることが発表された。
フジテレビは10月5日午後6時30分から特番『日本じゃ放送できません!?世界ヒジョーシキTV』を放送する。世界各国から日本の常識ではありえない“ヒジョーシキ”な番組を紹介するという。
日本テレビ以外の番組でMCを務めることになった藤井は「今まで一緒にお仕事ができなかったいろいろな局の方とも一緒にお仕事ができるようになったのがとても新鮮で、スタッフを通じて“局の顔”があるものなんだなと思いました」とコメント。
さらに「現在、担当する『news zero』(日本テレビ系)は夜の番組で、家に帰ると1時を過ぎているので、ほとんど外の世界と触れ合うことがないんです。仕事でお会いする方が増えるのは、友達が増えるみたいでとっても嬉しいです」とも語っている。
「フリー転身後の藤井さんにとって一丁目一番地の番組が『news zero』ですが、有働由美子さん(55)から藤井さんに代わって以降、視聴率が明確に落ちているんです。結果、この秋の改編で大幅なリニューアルを敢行することになりましたよね」(制作会社関係者)
現在、テレビ各局は13~49歳のコア視聴率を重視しているが、有働が出演していたときの『news zero』のコア視聴率は3%後半から4%も取ることもあり、同時間帯断トツトップの数字だった。ところが最近はコア2%台の日も増えつつあり、ライバル番組の『news23』(TBS系)に肉迫される日も出てきているという。
■“キラキラ感”補完のため女性有名人&女子アナが加入
そんな『news zero』だが、10月よりけやき坂46及び欅坂46元メンバーでタレント・女優の長濱ねる(26)、女優・デザイナー・アーティストの篠原ともえ(45)、スポーツクライマーで東京五輪にも出場した野口啓代氏(35)が出演することが発表された。
さらに9月30日からは日本テレビの滝菜月アナ(31)が月・火曜、並木雲楓アナ(23)が水・木曜のフィールドキャスターとして加入した。
「有働さんが卒業し、その代わりを藤井さんが務めることになったのですが、結果、『news zero』からは“キラキラ感”がなくなってしまったんです。それで急遽、女性有名人と女子アナを起用することになったようです。
藤井さんは3月までMCを務めていた夕方のニュース番組『news every.』(日本テレビ系)での“言葉の力”が視聴者から絶大な支持を集め、『好きな男性アナウンサーランキング』で1位になるほどの人気を誇っています。
『news zero』の制作サイドも“藤井さんが来れば大丈夫でしょう”と考えていたようですが、有働さんの時代から目に見えて数字が落ちてしまったと。夜の情報・報道番組を見る男性視聴者の中には“癒されたい”と考える人も少なからずいます。
有働さんに癒されていた男性視聴者も多かったということでしょう。そういった視聴者が藤井さんに代わったことで離れてしまったのではないかと言われています。藤井さんももう52歳。“想像以上におじさんだった”といった声が日テレ内では上がっているといいますよ。藤井さんが新MCに就任しての『news zero』の急な数字ダウンは、やはり大誤算だったようですね……」(前同)