■MC就任直前に不祥事発覚の元NHKアナウンサー

 フリー転身から約半年――他局の特番のMCも任されるようになった藤井だが、仕事の軸となっている『news zero』では窮地に直面しているようだ。

「藤井さんだけではありません。“テレビから消える”危機を迎えつつある男性アナウンサーは他にもいます。この4月に『Live News イット!』(フジテレビ系)のMCに就任した青井実さん(43)もその1人ですね」(前出の制作会社関係者)

 フジテレビの夕方の報道・情報番組『Live News イット!』は4月1日より大幅リニューアルを敢行。2月にNHKを退局した青井がMCに加入し、同局の宮司愛海アナウンサー(33)は続投することとなった。

「『イット!』は夕方の報道・情報番組ではずっと民放4位。“このままではいけない”とテコ入れすることになったといいます。それで白羽の矢が立ったのが青井さんだったと。有働さんや『報道ステーション』(テレビ朝日系)の大越健介さん(63)など、NHK出身アナは大活躍ですからね。

 NHKは全国どこでも放送されていますし、局員の転勤もある。全国的に名前や顔が知られたアナウンサーやキャスターが多いんです。青井さんにもその強みがあり、キャリアも実力も確か。それに爽やかなイケメンですから、フジサイドも“いけるだろう”と判断したのでしょう。ただ、『イット!』のMC就任直前に不祥事が発覚してケチがついてしまいました」(前同)

 青井を巡っては、NHKアナウンサー時代に上司の許可を得ずに親族企業からの役員報酬を得ていたとして、兼職を禁止する服務準則に基づいて厳重注意処分を受けていたことが報じられた。

 報酬は全額返却し、役員も退任したというが、1月18日に担当していた夜の報道番組『ニュースウオッチ9』(NHK総合)を突如として降板したこともあり、『イット!』のMCに就任すると発表された際には、

《何故あんな人をフジは抜擢したのか不思議でした イットはいい番組だと思っていましたがこのままでは イットは見ません》

 などの批判的な声がXに多く寄せられてしまった。

■MC就任から半年――尻に火がついた

「MC就任前につまずいてしまったことが痛恨でしたが、4月以降も『イット!』の視聴率は伸びていません。また、8月21日放送の『ネプリーグ』(フジテレビ系)に青井さんが出演した際には、『布地を裁つ(ぬのじをたつ)』を読めない、といった凡ミスもありました。

 視聴率不振、視聴者から厳しい目で見られていることもあり、いよいよ青井さんの尻に火がつきつつあると聞こえていています。彼は“超”のつくおぼっちゃんですからね。ここに至るまでなかなか危機感が湧いてこなかったのかもしれませんね」(同)

 青井の祖父は百貨店や商業施設を展開する大企業・丸井(マルイ)の創業者。父親は不動産関連会社を経営、青井自身は慶應幼稚舎から慶應大学を卒業した生粋の慶應ボーイでもある。

「極論を言えば、青井さんは仕事をしなくても生活していけるぐらいの家柄ですよね。ただ、フリー転身からすぐに帯番組のMCを降板するのはさすがにかっこ悪い。現在はかなり必死になっているとも聞こえてきていますね。

 そもそもスタッフから信頼され、視聴者からも支持されていた榎並大二郎アナ(39)を『すぽると!』(フジテレビ系)に飛ばしてまで青井アナを起用したんです。青井さんを起用することに現場からは反発もあったといいます。

 それに局アナからギャラの発生するフリーアナに代えたにもかかわらず、現状は榎並アナ時代よりも番組のイメージがダウンしてしまっているとも言えそうな状況。視聴率も良くなく、番組サイドにも余裕はない。青井さんに残された時間は長くはなさそうですね……」(同)