■シリーズ存続危機が言われる『バス旅W』を高木菜那が救うか

 前出の制作会社関係者が続ける。

「『バス旅W』は3泊4日という長いロケで、出演者のスケジュールを合わせるのも難しいですし、徒歩移動が多くて出たがらない女性タレントも少なくありません。加えて、内容面の不評からシリーズの存続危機もささやかれた『バス旅W』ですが……高木さんは太川さんと同じように本気で臨んでいて、熱があるんですよね。

 第3弾は失敗に終わってしまいましたが、高木さんは本気で悔しがっていた。やはり、2018年の平昌五輪の女子スピードスケートで2つの金を獲った金メダリストの彼女は、相当な負けず嫌いなんでしょうね。

 高木さんはとにかく勝利に貪欲で、さらにビジュアルも可愛く、バッチリメイクを施したインスタグラムの投稿には《広瀬すずかと思った!》という声も寄せられるほどメイク映え、テレビ映えもする。彼女がリーダーに就任すれば、『バス旅W』は盛り上がりを見せるのではないでしょうか。

 大ヒットメーカーの佐久間さんが絶賛しているというのも大きいですよね。佐久間さんが手掛け、千鳥がメインのNetflixオリジナルシリーズ『トークサバイバー!ラスト・オブ・ラフ』(9月3日配信)は『週間TOP10(シリーズ)』の1位を獲得するなど、佐久間さんはエンタメ界で無双しています。

『バス旅W』だけではなく今後、佐久間さんのコンテンツで高木さんが活躍する、という展開もあるかもしれませんね」

 高木の魅力と、制作サイドからの評価が高い理由を芸能評論家の三杉武氏はこう分析する。

「ビジュアルも可愛らしいのですが、愛嬌もありますよね。インスタではすっぴんも公開するなど、親近感も抱きやすい。テレビ番組において女性視聴者に嫌われるのは致命的ですが、高木さんはそういった要素がないんです。

 パリ五輪が終わりアスリート枠はさらに激戦区になっていますが、バラエティ番組に出るアスリートの中にはプライドが見え隠れする人もいます。たしかに輝かしいキャリアがあるのでプライドがあって然るべきなのですが。ただ、それが鼻についたり、バラエティを下に見ていて“やっつけ”で出演している、というふうに見える人もいる。

 一方、高木さんは、もちろんアスリートとしてのプライドはあるのでしょうが、バラエティ番組でも気取ったところは全くないですし、1つ1つの仕事を大切にする姿勢が感じられますし、『バス旅W』でも全力投球ですよね。前向きに楽しもうという思いが視聴者にも伝わってくる。そういった点が、多くのテレビマンから評価されているのではないでしょうか」

 22年に現役を引退した高木――テレビ界においてはまだまだ新人タレントというポジションだが、窮地の『バス旅W』の救世主になるのかもしれない。