10月2日、俳優の池松壮亮(34)と浜辺美波(24)が、仲野太賀(31)主演のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』(2026年放送予定)に豊臣秀吉と正妻・寧々、つまり夫婦役で共演することが発表され、多くの特撮ファンが沸騰している。

 特撮ファンにとって池松と浜辺と言えば、庵野秀明氏(64)が脚本、監督を務めた興行収入23億円突破の映画『シン・仮面ライダー』(23年3月公開)で主人公“本郷猛/仮面ライダー”と、ヒロイン・緑川ルリ子を演じた伝説のコンビ。

 さらに両コンビと言えば、日本テレビが9月30日に制作中止を明らかにした“2025年4月クールの連続ドラマ”に、実は主演とヒロイン役でキャスティングされていたと報じられたばかりでもある。

 そのため、

《日テレで頓挫したシン・仮面ライダーペアの再共演こっちで実現してるな》
《「シン・仮面ライダー」コンビ、日テレのドラマの方ポシャったはずでは》
《シン・仮面ライダーで好評だった池松・浜辺コンビをやりたかったのか没になった日テレ土ドラ10枠でも同じコンビだったらしいし》

 といった声がXに多く寄せられ、話題沸騰となっているのだ。

 なお、制作中止になった日テレドラマに関しては、“天才経済学者が、経済弱者を騙すペテン師を騙し返す”という内容で、大手出版社から原作本が出ているエンタメ作品だったと報じられている。

 一口に“経済学者役”といってもいろいろなパターンあるが、池松が演じるとすれば普段は浮世離れした、この世を達観しているような雰囲気を出しつつも、いざとなれば根本にある優しい人間味も覗かせる――そんな役だったのかもしれない。その場合、浜辺は変人な主人公をいさめる年下の助手――常識人ポジションを想定してのキャスティングだったとも考えられる。

 中止となった日テレドラマは放送が半年以上先だが、すでにクランクイン直前だったとのこと。大河ドラマは放送前年の6月頃から撮り始めるため、『豊臣兄弟!』を見据えての“早撮り”だったのかもしれない。

 それにしても、実現していれば25年4月期の日テレドラマと、26年の大河ドラマーー2年連続で『シン・仮面ライダー』の池松×浜辺ペアがメイン級に活躍するドラマが放送される可能性もあったと思うと、あらためて『シン・仮面ライダー』がテレビ界に与えたインパクトは絶大だったといううことだろう。

 もちろん2人とも演技派で人気もある俳優のため実力で選ばれたのは違いないだろうが、“『シン・仮面ライダー』俳優の再共演!”という話題性を狙った部分はあるだろうし、何よりも2人が『シン・仮面ライダー』で見せた息ピッタリの芝居も、幻の日テレドラマや大河ドラマでの“夫婦役”というキャスティングに影響を与えたことだろう。