■放送外収入を稼ぎまくっている『ラヴィット!』

 視聴率問題、情報番組をやりたい上層部の意向、田村アナの進路、マンネリ化――『ラヴィット!』の終了説の“根拠”とされる4つは、いずれも筋が通っているようにも思える。

 しかし、TBS関係者は「いやいや、来春の終了はありえませんよ」と言い、こう続ける。

「世帯や個人の視聴率が高くないことは事実ですし、一部の上層部が朝8時台に情報番組をやりたいと思っているかもしれませんが、『ラヴィット!』は局への貢献度がとんでもなく高い“優良番組”ですからね。

 同番組は、期間限定のカフェや展示、イベントも積極的に展開していて大きな放送外収入を獲得しています。音楽イベント『LOVE IT!ROCK』が良い例ですよね」

『LOVE IT!ROCK』は、番組レギュラー陣が歌やダンスで盛り上げる音楽イベント。2023年8月24日には東京・代々木第一体育館で開催され、同年10月にTBSの番組改編説明会で編成部企画総括の畠山渉氏は「営業的な価値もすごく高いと評価いただいています」と、讃えていた。

 同イベントは今年も8月24日に行なわれたが大盛況で、指定席が1万2000円、集客数1万人だったので単純計算で1億2000万円の収入。4000円の配信は7万人が見たといい、掛けると2億8000万円。そこにグッズ収益もあり、すべてがTBSに入るわけではないが、とんでもない金額だろう。

「見逃し配信・TVerの配信も回っているし、22年からは年末の夜9時から特番『ゴールデンラヴィット!』が放送されるようになったり、10月12日放送の大型特番『お笑いの日』では『出会い頭-1グランプリ』――昨年に続き、『ラヴィット!』の企画を元にしたコーナーが放送されます。朝の本編の視聴率のイマイチ感を帳消しにできるほどの貢献度なんですよね」(前同)

 また、『ラヴィット!』はMCの川島、曜日レギュラーの見取り図EXITニューヨークなど多くの人気芸人のほか、若手・中堅芸人がゲスト出演し、ネタを披露することも多い。毎日豪華な顔ぶれが出ているだけに、ギャラは相当かかっているかと思えるが――実はそうでもないようだ。

「制作協力に吉本興業が入っていますからね。MCの川島さん以外の同社の芸人はかなり低めのギャラになっていると聞こえてきていますよ。

『ラヴィット!』はお笑い好きの間で大人気ですし、SNSでもバズりやすい。つまり、ギャラは安くても、出演した芸人が爪痕を残して話題になれば、彼らに仕事が増えて、将来的には吉本の利益にもなると。だから、制作費、タレントのギャラに関しては大したことはないんじゃないかと。

 朝から明るく元気。夜や特番でも貢献して、大きな放送外収入も得られる『ラヴィット!』を終了させるというのは、ちょっと考えられないですね」(同)

 小サイトは、TBSに『ラヴィット!』の終了話について問い合わせたが、期日までの回答はなかった。

「絶対に終了はないと思われますが、他の民放局で終了説が流れているというのは、力のあるどなたかに“終わらせたい意向”があるからだと考えられます。テレビ局には、いろいろと“政治”がありますからね……」(同)

 令和の『笑っていいとも!』(フジテレビ系)とも評される『ラヴィット!』。TBSからの否定の回答はなかったが、終了説はあくまでも噂のようだ。そんな噂が上がるのも大注目されている証なのかも。