■相方を切らなかったロンブー

 2019年、同じ事務所の後輩だったオジンオズボーン・篠宮暁(41)の顔面に、木下が中身の入ったペットボトルを投げつけてケガをさせた“ペットボトル事件”。当時、週刊誌を中心に大きく報じられ、木下は20年3月に事務所を退所した。

 一方の木本は22年7月21日に巨額の投資トラブルを抱えていることが報じられ、2日後の同23日に事務所との契約が解除されている。

「昨年1月、木本さんが謝罪会見を行なった際には木下さんも同席。公の場では3年ぶりに2人がそろうことになったわけですが、トラブルがあって以降もコンビを解散することはなかった。

 それどころか、今年1月からは47都道府県を回るライブツアーを開催したほか、たまにコンビでテレビに出演することもある。両者は渡部さんと同じようにイジられ役に回ってペットボトルや投資のネタを振られることもありますよね」(前出の芸能プロ関係者)

 19年6月、芸人の闇営業問題の渦中の人となったロンドンブーツ1号2号田村亮(52)も、相方・田村淳(50)がしっかりとフォローに回ったことで一命を取り留めたと言えるだろう。

「闇営業問題が報じられ、亮さんは謹慎に。その間、淳さんと密に連絡を取っていたといいますが、19年12月に淳さんを代表取締役とした『株式会社LONDONBOOTS』を共同設立し、20年1月に同社所属タレントとして吉本と専属エージェント契約を結ぶ形で芸能活動を再開したんです。

 雨上がり決死隊宮迫博之さん(54)がなかなか地上波に復帰できないなか、亮さんは20年4月に『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で地上波に復帰。今では当たり前のようにテレビで活躍しています。

 渡部さんにも、相方の児嶋一哉さん(52)のフォローがあった。ただ、斉藤さんの場合はそうではないと。相次いだ不倫スキャンダル、しかも今回は仕事場のロケバス内。さらに、借金の問題もあり、太田さんもおたけさんも非常に苦しいところでしょうが、手を差し伸べたくても、もはや差し伸べることができないというのがリアルなところではないでしょうか」(前同)

 多くのディレクターが今、あらためて高く評価している渡部ほどの腕がないこと、相方のフォローがないこと――この2つの理由で、斉藤の復活はないと多くのテレビマンが見ているというが、今回の件が完全に収束した後、斉藤は芸能界の最前線に戻って来れるだろうか――。