■和解について担当弁護士は「否定も肯定もしません」
10月10日、都内で取材に応じた松本側の代理人を務める田代政弘弁護士は、延期されていた第2回弁論準備手続きの日程が再度決まったことを受け、「裁判所から“この日でどうですか”と期日を聞きました。そこに向けて進めるだけです」とコメント。そして、和解へ向けた動きをみせているとも報じられた件については「否定も肯定もしません」とした。
「11月11日に行なわれることが決まった第2回弁論準備手続きの日程は、裁判所からの提案だったと。つまり、松本さん側、文春側のどちらかが日程を指定したわけではない。田代弁護士の“否定も肯定もしません”というコメントからうかがえますが、8月14日に延期になって以降、もしかしたらそれより前からかもしれませんが、松本さん側と文春側が和解に向けて話し合いをしていたのは間違いないのではないでしょうか。
ただ、裁判所としては、第2回弁論準備手続きをずっと延期しておくわけにもいかない。“いい加減に進めないと”と判断し、実施することになったのではと」(民放キー局関係者)
11月11日に第2回弁論準備手続きが行なわれれば、裁判が再び泥沼化・長期化していくと見る関係者は少なくないという。
「文春側の喜田村弁護士が“証拠は20個ほど提出した”と明かしましたが、第2回弁論準備手続きではその内容を双方が確認することになると見られています。喜田村弁護士は自信ありげにコメントしていましたが、記事で報じられた飲み会のより詳細な取材データなどが用意されているのではないでしょうか。さらにA子さんが出廷する可能性もあると。
第1回弁論準備手続きの内容はメディアでも報じられていますが、第2回が行なわれれば、その内容も公になるでしょう。松本さん側としてはそれは避けたいところではないでしょうか。文春が記事には載せなかった生々しい話が出てくるのかもしれませんし、あらためて飲み会の話がクローズアップされるのは間違いないでしょう」(前同)
6月5日の第1回弁論準備手続きでは、松本側が被害を訴えているA子さんとB子さんを特定し、ネット上にさらしたとされる「暴露系配信」の内容を証拠として裁判所に提出したことが明らかになっている。第2回弁論準備手続きの内容も、多くのメディアで報じられることになるだろう。