■プロ厳選のベストマッチな組み合わせは

■3位:ワサビ、生姜などの薬味【ワサビ納豆は心筋梗塞や脳卒中の予防にも】

「ワサビ、生姜、ミョウガ、シソなどの薬味は食欲を促進させるだけでなく、血行促進や消化を助ける効果も持っているんです。なおかつ殺菌効果もあるので、食中毒予防にもなる。特にわさびには、アリルイソチオシアネートという心筋梗塞や脳卒中の予防になる成分が入っていますからね。ワサビ納豆は健康食としてかなり優秀でしょう」

■2位:ツナ【睡眠の質が向上!格闘家も愛用する黄金の組み合わせ】

「快眠のため、納豆にツナを混ぜるのはお薦めできます。もともと納豆には睡眠の質向上に役立つトリプトファンが含まれていますが、ツナに含まれるビタミンB6と合わさると、さらにトリプトファンがメラトニンに変わりやすくなってくれるのです」

 たんぱく質を最重視する格闘家の食事メニューでは、しばしば「納豆+ツナ缶(ノンオイル)+卵の黄身」が登場する。肉体改造にもうってつけだといえそうだ。

格闘家も実践する「納豆+ツナ缶」 ※撮影/編集部
格闘家も実践する「納豆+ツナ缶」 ※撮影/編集部

■1位:キムチ【発酵+発酵で腸内環境が劇的に改善! がん予防にも効果大】

「定番といえるキムチとの組み合わせは、2つの発酵食品による相乗効果が期待できます。つまり腸内環境が整いやすくなるというわけです」

 キムチには辛み成分であるカプサイシンが豊富に含まれている。それによって血流を促進していくのだという。また、がん予防にもなるという点も見逃せない。

「がんというのも結局は生活習慣病のひとつという捉え方ができるんです。たとえば血糖値が高すぎてもがんの原因になりますし、血液がうまく循環しないことで栄養分が回らなくなると、DNAが変化することだってありうる。やっぱり腸内が整っているということが、がん予防という観点でも一番大事ですから」

 いかがだっただろうか?

 このほかにも「刻みたくあんにネギトロを加えた“ばくだん”こそが究極の納豆」「アボカドとマヨネーズを加えるとクリーミーな味わいに」「かつお節+ネギの2品が加わることで初めて納豆は完全体となる」など“オレだけの最強納豆論”が納豆ファンからは噴出している。

 コレステロールを低下させるということで、ダイエットに最適というのも納豆の喜ばしい点。どうせなら試行錯誤しながら、自分なりに飽きのこない食べ方を模索してみてはいかがだろうか?

望月理恵子(もちづき・りえこ)
管理栄養士、健康検定協会理事長。「根拠のある情報から、栄養・健康をサポートする」ことを目的に、健康効果のある食事の提案、レシピ開発を行う株式会社Luceを運営。プライベートジムRIZAP立ち上げ時の栄養監修や服部栄養専門学校特別講師、山野美容芸術短期大学講師、小田原銀座クリニック栄養顧問など幅広い活動を行っている。