■元NHKでもはっきりと明暗
NHKからフリーに転身したアナウンサーやキャスターでは、『news zero』で人気を博し、現在は『with MUSIC』(ともに日本テレビ系)や『有働タイムズ』に出演する有働由美子(55)、『報道ステーション』(ともにテレビ朝日系)の大越健介(63)などが代表的な成功例だろう。
「ジャンルは違いますが神田さんも『ぽかぽか』をはじめ、バラエティ番組で大活躍しています。一方でくすぶっているように見えるNHK出身者もいます。武田真一さん(57)もその1人ではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)
武田は2023年2月をもってNHKを退局し、同年4月からは『DayDay.』(日本テレビ系)のMCを南海キャンディーズの山里亮太(47)とともに務めている。
「10月12日にスタートしたドラマ『放課後カルテ』(日本テレビ系)への出演は一部で話題を呼びましたが、『DayDay.』の視聴率は振るわず、話題性もそれほどない。武田さんはNHKでは『紅白』の総合司会も務めた大エースアナだった。それが現在、日テレ内では“しんどい番組”と評価されてしまっている『DayDay.』のMCにとどまっている感じです。
また、NHK時代に『麿(まろ)』の愛称で親しまれた登坂淳一さん(53)もフリー転身後は厳しい状況が続いていますよね」(前同)
登坂は18年1月にNHKを退局。同年4月スタートのフジテレビの夕方の情報番組のMCに就任する予定だったものの、同2月にNHK札幌放送局在職時のスキャンダルが報じられ、出演辞退を申し出ることとなった。
「現在は『プライムオンラインTODAY』(BSフジ)や『ABEMA大相撲LIVE』(ABEMA)などに出演していますが、フリー転身のタイミングで出たスキャンダルが大きな足かせになってしまいました。
また、11年にNHKを退局した住吉美紀さん(51)もフリー転身直後は帯のワイドショー『知りたがり!』(フジテレビ系、10年3月~13年3月)のMCや、バラエティ番組にもよく出演していましたが、現在のレギュラーは『Blue Ocean』(TOKYO FM)と、ラジオの帯番組のみ。リスナーからは支持を集めていますが、テレビでバリバリ活躍しているといった感じではないよね。
NHK出身だからといって、全員がテレビの世界で成功するわけではないんです。青井さんもそうなってしまう懸念が日に日に大きくなってきている感じですよね。『イット!』の視聴者には、前任の榎並大二郎アナ(39)のほうがよかったと思っている人も少なくないですからね」(同)
■榎並アナの再登板に期待する声も
Xには《やっぱりイットは榎並アナの方がよかった気がする 青井実になってから全体的な雰囲気として噛み合ってない気がする》という声も上がっている。
「榎並アナは若手のADにも分け隔てなく接するような優しい人ですし、熱い人でもあった。現場のスタッフはそんな榎並アナを外して青井さんを起用することに反対だったといいます。それに榎並アナは局アナですからギャラもかからなかった。
しかし、フリーの青井さんにはギャラが発生します。番組の数字も評判も好転していないのに安くないギャラを払い続ける余裕は今のフジテレビ、『イット!』にはないでしょう。
宮司アナの結婚は大変めでたいことですが、だからといって『イット!』がこれまでより見られるわけではないでしょうし、『イット!』が注目を集めると《榎並アナの方がよかった》という声がまた上がるという悪循環にも陥っているんです。
ここから状況が一気に改善されないと青井さんの首は危うい。下手したら、来年春の改編期を超えられるのかどうかも怪しいのではと……。さすがに、複数年契約を結んでいそうな気もしますが、状況が全く改善しなければ、番組内での立場はどんどんなくなっていくでしょうね……」(同)
10月27日の衆院選開票特番で宮根誠司(61)、そして宮司アナらとキャスターを務めることが発表された青井。重要な選挙特番で、大きな存在感を発揮できるだろうか――。