ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(享年87)による加害問題が勃発してから1年超が経過。そんななか、10月20日にNHKスペシャル『ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像』が放送され、同問題があらためてフィーチャーされることとなった。

 同番組のインタビューに応じた元テレビ東京プロデューサーで現在は桜美林大学教授の田淵俊彦氏は、ジャニーズタレントは視聴率を持っており、音楽番組、バラエティ番組、ドラマでも高視聴率を取ってくれる存在だとし、「テレビ局にとっておいしい話」だと語った。

「田淵氏は、ジャニー氏がそういった行為をしていると何となく感づいていたものの、当時のテレビ関係者は見て見ぬふりをしてきた、そういった大人たちの責任も大きいと自省、指摘していました。その理由は田淵氏のコメント通り、旧ジャニーズタレントたちが視聴率を持っているからですよね。

 しかし、ジャニーズ事務所は消滅。タレントの退所や独立も相次ぎました。問題勃発から1年以上が経過し、芸能界も大きく変わった。そんな今、旧ジャニーズタレントのテレビ界におけるパワー、影響力はどうなのかと言うと――やはり、相変わらず彼らは数字を持っているんです。特に現在のテレビ各局が重視するコア視聴率(13歳から49歳までの個人視聴率)を持っていますよね」(民放キー局関係者)

 10月11日、日曜午前から金曜午後7時のゴールデンに昇格した二宮和也(41)の冠番組『ニノさん』(日本テレビ系)のコア視聴率は3.4%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

 また、同日午後6時3分からはSnow Manの冠番組とメンバーの宮舘涼太(31)のMC番組の合体特番『「それSnow Manにやらせて下さい」×「黄金のワンスプーン!」合体SP』」(TBS系)が放送され、コア視聴率3.7%を記録した。

「金曜のゴールデン・プライム帯といえば、各局がしのぎを削る激戦区。そんななかにあって新参者の『ニノさん』と『それスノ』はツートップと言える高数字を残しています。

『ニノさん』には旧ジャニーズ事務所を独立した二宮さんのほかにも、timelesz菊池風磨さん(29)も出演しています。『それスノ』はSTARTO社をけん引する超人気グループ・Snow Manの冠番組。それで、いずれもコア視聴理は絶好調と。

『ニノさん』は午後7時台、『それスノ』は8時台の番組ですが、どちらかが特番となると放送時間が被ってくる。金曜夜は旧ジャニーズタレント同士の視聴率バトルが繰り広げられることになっていきそうです」