■NHK&テレ東がSTARTO社タレント新規起用を解禁の裏に…
2023年7月クールに放送され、日本中を興奮の渦に巻き込んだドラマ『VIVANT』(TBS系)の最終回のコア視聴率は10.1%だったが、手越が出演した『イッテQ!』の数字は、その伝説的ドラマの最終回以上だったのだ。
「手越さんは今、絶好調ですよね。配信番組などでも活躍し、『イッテQ』に復活。そして10月25日には、YOSHIKIさんがプロデュースするバンド&ボーイズグループ『XY(エックスワイ)』に新たに加入することが発表されました。同グループは日テレ系のオーディション番組から誕生した13人のグループで、手越さんの加入で14人になり、今後、世界での活躍を目指していくと。
YOSHIKIさんから手越さんへの加入の誘いがあったと言いますが、同グループは日テレのオーディション番組から生まれたわけで、今後、『イッテQ』とのコラボなども考えられそうですよね」(前出の民放キー局関係者)
手越復活の『イッテQ!』が叩き出した『VIVANT』超えの超高数字に、二宮とSnow Manのハイレベルな激突――。
「旧ジャニーズ事務所が消滅し、独立したりSTARTO社で活動を続けたりと、タレントたちは散り散りになってしまったようにも見えます。一時は旧ジャニーズタレントのパワーダウンは必至とも言われましたが、彼らは今でも明らかに数字を持っていることが、結果から証明されたわけです。
テレビ局がいまだに旧ジャニーズタレントを重用するわけですよね。テレビ東京に続き、NHKもSTARTO社所属タレントの新規起用を解禁したことからも、その影響力の大きさは明らかです」(前同)
民放キー局で唯一、STARTO社所属タレントの新規起用を見送り続けてきたテレビ東京。しかし、石川一郎社長(67)は10月3日の定例会見で「STARTO社と手続きを進めたうえで、あとの起用は現場の判断に任せることになる」と説明した。
また、NHKの稲葉延雄会長(73)は10月16日の定例会見で「被害者への補償、再発防止の取り組み、両社の経営分離が着実に行なわれていると判断した」とし、所属タレントの新規起用を同日から再開する方針を示した。
「昨年の『NHK紅白歌合戦』は旧ジャニーズタレントの出場がゼロという異例の放送となりましたが、視聴率は歴代ワーストとなってしまいました。
だからこそ、このタイミングでSTARTO社所属タレントの新規起用を解禁し、大人気で数字を持っているSnow Manに『紅白』に出てもらおうとも思えるような動きを見せているのではないでしょうか」(同)
NHKスペシャル『ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像』の最後、前出の田淵氏は「視聴率を取れるとか視聴者が興味を持つタレントに依存してしまう傾向が昔よりも強くなっている。状況がうまく合致すれば、ジャニーズ事務所のような事務所が生まれる可能性もある」とも指摘していた。
大量の忖度が発生し、時には圧力めいたこともあったとされるかつてのジャニーズ事務所のような存在を生んではいけないだろう。しかし、テレビを始めエンタメ界においては数字を持っている人は“絶対”。そして、旧ジャニタレントたちはまだ、それをしっかりと持っているということだーー。