1月クール放送の連続ドラマも、いよいよ終盤戦に突入。そして今期のドラマは、各局の“上下関係”が大きく入れ替わる結果となりそうだという。

「現在のテレビ各局は、広告効果の高い13歳~49歳に的を絞った“コア視聴率”を最重視しています。そこはダイレクトにCMスポンサー企業の商品を買ってくれる層ですからね。

 そして、これまでドラマの視聴率では、『日曜劇場』など人気枠を抱えるTBSがトップで、次点がフジテレビ。バラエティでは断トツ王者の日本テレビは、ドラマでは数字を残せない状況が長く続いていました。

 ところが、今期は日テレドラマの成績が良くで、王者のTBS以下が遅れを取っている形です。2月4週(2月19~26日)のコア視聴率(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を見ても、それは明らかです」(ドラマ制作会社関係者=以下同)

■第5位:広瀬すず主演『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系/火曜22時~) コア視聴率2.7%(2月21日)

 第5位は、広瀬すず(24)主演、King&Prince永瀬廉(24)が相手役の恋愛ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)だ。

 第6話(2月21日放送)の視聴率は、世帯6.0%、コア2.7%を記録している。

 本作は主演の広瀬以上に、脚本が“恋愛の神様”の異名を持つ北川悦吏子氏(61)であることが注目を集めていた。内容は、ひょんなことから東京で出会った九州出身のデザイナー志望の女性と、コンポーザー志望の青年による“最後の青春”を描いたドラマだ。

「開始当初は、“ドラマオリジナルで創作された方言(通称『空豆語』)が何を言ってるのか分からない”“キャラ描写にリアリティが無さすぎる”などなど低評価でしたが、永瀬さんと広瀬さんの説得力ある演技などで、人気を取り戻しつつあります。

 しかし、極端に悪い成績というわけではないですが、TBSとしては同じく4月クールの井上真央主演ドラマ『100万回言えばよかった』ともども、2つの恋愛ドラマがもっと話題作になると踏んでいたと考えらます。豪華キャスティングや事前の話題性を鑑みるとたしかに数字はイマイチですね。

『TVer』など配信がよく回っているとも言われますが、実はその収益は大したことはないといいます。やはり現状は、“成功”とは言い難い結果でしょうね。

 ちなみに『夕暮れ』第7話(28日放送)では、実に意味深な発言があったので、シナリオのたたみ方に注目も集まっています」

 第7話終盤では“夏に2人で花火を見たい”と思いが通じ合った2人が手をつなぎ、永瀬がモノローグで「僕たちは、夕暮れに手をつないだ。夏の花火を夢見ながら」と“タイトル回収”をしていた。しかし、それと同時に「でも、僕たちに夏は来なかったんだよな。2人の夏はなかったんだ」と悲恋や別離を感じさせるワードが飛び出し、視聴者を心配させているのだ。