朝晩は冷え込み、秋を感じる今日この頃。うだるような暑さからも解放され、モリモリと食欲が湧いてきたという人も少なくなかろう。
そんな食欲の秋に、気軽に食事を楽しめるのがファミリーレストランだ。
「ファミレスはコロナ禍を機に全国で店舗数が減少。大手チェーン店を中心に閉店が相次ぎ、2019年に全国で9230店舗を数えましたが、22年には8000店台前半まで落ち込みました」(全国紙経済部記者)
苦境に陥ったファミレスチェーン各社だが、今年に入り勢いを取り戻している。
「ロイヤルホストを運営するロイヤルホールディングスは、売り上げが去年の同じ時期と比べ12.5%増加の726億円となりました。各社完全に復調した形です」(前同)
コロナも落ち着き、街に人出が戻るのと比例するかのように来店客数が増加したファミレス。しかし、安さと早さが売りとあり、消費者としてはせっかくならコストパフォーマンス良く利用したいところ。
チェーンストア研究家で『めざまし8』(フジテレビ系)や『ABEMA Prime』(ABEMA)への出演経験がある谷頭和希氏は、消費者の需要にあわせて店舗それぞれの活用方法は異なると指摘する。
「“おひとりさま”や“長居したい”など、消費者ごとにファミレス利用の目的は異なります。また、ファミレスへ求めるコストパフォーマンスも違うんです。そのせいか、近年は各社、ターゲット層を絞り、需要に狙いを定めて店舗展開している印象がありますね」(谷頭氏=以下同)
シチュエーション次第で消費者にとって“コストパフォーマンス最強”のファミレスは異なるとのこと。今回は、谷頭氏が消費者の利用目的ごとにコストパフォーマンスの良さを5分類。おすすめの5店をチョイスし、その凄さを解説する。
まずは、ご褒美ランチなど、ちょっとリッチな昼食を楽しみたいならロイヤルホストだという。
「高級レストランに行きたいけれど、敷居は高いし、値段も手を出しにくい。そんな方には“ロイホ”ことロイヤルホストがおすすめです。ファミレスの中では高価格帯ですが、それに見合った高級感とおいしさでコストパフォーマンスは抜群です」
料理のクオリティはどれもお墨付きだが、その中でも谷頭氏のおすすめは“オムライス”だという。
「ロイホのオムライスは卵が分厚くどれも高級感がありますが、『ロイヤルオムライス〜ハッシュドビーフソース〜』(1133円・税込=以下同)が特におすすめです」