■コア視聴率は同時間帯の最下位……

 前出の制作会社関係者が続ける。

「中には“スーパーヒトシ君システムもやめたということは草野仁氏が司会をやめる布石なのかもしれない”と指摘する人もいましたが、やはり草野さんの勇退を見越したリニューアルだったということでしょう。

 ただ、合議制は現状は不評ですし、ヒトシ君人形やボッシュートといった番組を象徴するシステムがなくなり、ファン離れが進んでいく可能性は高い。実際、番組はテレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率もよくありませんからね……」

 2月25日の『ふしぎ発見』の世帯視聴率は5.7%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、コア視聴率は1.9%と、コア視聴率はテレビ東京を含む民放で最下位だったという。

「何より強力なのが櫻井翔さん(41)の冠番組『全国ご当地ニュースバラエティー SHOWチャンネル』(旧・1億3000万人のSHOWチャンネル/日本テレビ系)ですよね。2月25日のコアは4.7%と横並び1位、その後に続く櫻井さん主演のドラマ『大病院占拠』も4.1%と絶好調です。

 数字からは、若者がTBSではなく日テレを見ていることがうかがえるんです。加えて、リニューアルで昔からの番組ファンも離れてしまいかねない状態にあり、さらに番組の顔である草野さんが降板すれば、それに拍車がかかる恐れもありそうです。

 メインスポンサーの日立が降りない限り番組は続くのでしょうが、岡田さんなのか、草野さんに代わってMCに就任する人にのしかかるプレッシャーはなかなかなものになりそうですね……」(前同)

『ふしぎ発見!』は草野が勇退するという今春からも放送回数を伸ばし、40年、50年と愛される番組として続いていくのだろうか――。