昨年10月クールは、川口春奈(27)とSnow Man目黒蓮(26)による恋愛ドラマ『silent』が社会現象を巻き起こしたフジテレビ。この勢いを今年1月クールも維持できるか期待されていたが、状況は芳しくないようだ。

「フジテレビと日本テレビ、両者はかつてから民放局のトップを争ってきましたよね。報道もそうですが、バラエティ番組、そしてドラマでも激しく火花を散らしてきました。日テレの“感動“押しの『24時間テレビ』へのアンチテーゼに、”お笑い“押しの『27時間テレビ』を始めたと言われるくらいですからね。

 そして現在、日テレはバラエティに強い一方でドラマは弱く、昨年はテレビ業界が最重視している“コア視聴率”で見ても、ドラマ方面では『silent』を大ヒットさせたフジテレビに軍配が上がっていました」(ドラマ制作会社関係者=以下同)

“コア視聴率”とは、13歳から49歳までの個人視聴率のことで、同年齢層はCMスポンサー企業の商品を買ってくれる購買力がある層と分析されている。このコア視聴率が上がることで、多くの企業からCMを出したいという話が来たり、入ってくるCMの単価が上がったりするというのだ。

「今、“民放の王者”と言えば断トツで日テレですが、同社はドラマだけはここ最近ずっとダメだったわけです。しかし、現在放送中の1月クールではそれが激変。フジテレビと比べても日テレの方が注目作が多く、コア視聴率も日テレが勝っている状況にあります。2月4週(2月20~26日)のコア視聴率でも如実に表れていますよ」

 まず、2月4週放送のフジテレビ系の各ドラマのコア視聴率を確認してみよう。

北川景子(36)主演『女神の教室~リーガル青春白書~』(月曜21時~)

 第7話(2月20日放送)の視聴率は世帯6.7%、コア2.1%(関東地区/ビデオリサーチ調べ、以下同)。

『女神の教室』は法科大学院(ロースクール)の派遣教員に任命された裁判官・柊木雫(北川)を主人公に描かれる青春群像劇。雫と対照的な教師を山田裕貴(32)が演じるほか、生徒役は高橋文哉(21)や南沙良(20)といった売れ筋キャストも出演しているが、残念ながら視聴率は低空飛行状態だ。

「フジテレビのドラマを象徴する“月9”ブランドは人気に陰りが出ていましたが、いよいよここまで……という感じです。前クールの『PICU 小児集中治療室』の最低世帯視聴率は7.5%でしたが、『女神の教室』はそれすらも下回り続けていますね。そして世帯以上にコア視聴率が厳しい。もう1%台突入目前ですよね。それはつまり、若い人が見ていない、ということになりますからね。

“テーマが複雑だから……面白いけど気軽に見づらい”という旨の意見も、SNSに多く寄せられていますね。月9のこのコア視聴率は、大惨敗ですね」