■櫻井翔は『大病院占拠』のおかげでMC番組も復活!

櫻井翔(41)主演『大病院占拠』(日本テレビ系/土曜22時~)

 第7話(2月25日放送)の視聴率は世帯7.1%、コア4.1%。

 同作品は、櫻井演じる武蔵刑事が大型総合病院を占拠した武装集団に立ち向かう“ノンストップ籠城サスペンス”である。SexyZone菊池風磨(27)がリーダーの武装集団は、鬼の面とボイスチェンジャーで視聴者に徹底的に正体が伏せられていたのも話題を呼んでいた。

「日テレvsフジというところではなく、今クールドラマではトップのコア視聴率を誇ります。“櫻井くんのアクションシーンが微妙にもっさりしている”“CGが雑”などのツッコミどころも多いですが、結果的にそうしたSNSの声が呼び水となって視聴者が増えた作品ですね。

 物語はついに“鬼”や“人質”にそれぞれ死者が出てしまい、クライマックスが迫ってきています。3月4日の第8話では、まさかの“側近”の裏切りも判明。これにはSNSでも“衝撃を受けた”という声が殺到していましたね。残すは3月11日、18日の2回。どんなラストになるか、今、最も多くのドラマファンが注目している作品ですね。

 ちなみに、この『大病院占拠』の好調を受けて、その前の時間帯に放送されている櫻井さんMCのバラエティ番組『全国ご当地ニュースバラエティー SHOWチャンネル』も数字を伸ばしています。一時は数字が落ち込み、打ち切り危機もささやかれた番組だったのですが、『大病院占拠』さまさまですよね。今回の成功を受け、櫻井さんと日テレの関係はより強固になったのは間違いないでしょう」

安藤サクラ(37)主演『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系/日曜22時30分~)

 第8話(2月26日放送)の視聴率は世帯6.8%、コア3.8%を記録。

 脚本がバカリズム(47)であることが注目されていた本作は、“不慮の事故で死亡した市役所勤めの女性・麻美(安藤)が来世も人間として生まれ変わるために人生を繰り返しやり直すタイムリープ系ヒューマンコメディ”として人気を博している。

「周回ごとに変わる主人公の人生とストーリー展開が好評でした。メインの安藤さん、夏帆さん、木南晴夏さん、黒木華さん、水川あさみさんら女優陣の会話劇も見どころ。

 終盤に入って“実は周回している人物が他にもいた。しかも主人公より先に人生をやり直していた”という事実が明らかになり、《幸せって何なんだろうな…胸が締め付けられた》《前回まで大笑いして見てたのに》といった声が寄せられており、泣ける展開にこれからも視聴者は目が離せないでしょうね」

『大病院占拠』と『ブラッシュアップライフ』は大勝利。『リバーサルオーケストラ』は引き分けとしても、2勝1分けとなる。1分け3敗のフジテレビと比べると、日テレドラマは今期、大きな成功を収めたと言えるだろう。

「あくまでもコア視聴率で見た“勝ち負け”で、視聴者それぞれ、面白いと感じる作品はもちろんあるでしょう。ただ、出演者、制作サイドは数字に一喜一憂するもの。それは、お金と今後の人生がかかっているからです。最終回まであと少し。果たしてここから数字を伸ばす作品はあるでしょうか……」

 1月クールは日テレの圧勝で終わりそう連ドラ対決。フジテレビの今後の巻き返しは――?