■『TVer』の成績は好評でも…

菜々緒(34)主演『忍者に結婚は難しい』(木曜22時~)

 第8話(2月23日放送)の視聴率は世帯5.6%、コア2.1%。

 原作は横関大による同名小説。“敵対している甲賀忍者(菜々緒)と伊賀忍者(鈴木伸之)がお互いを普通の人と思い込んだまま結婚してしまい……”というラブコメ。毎回“山田○○”という役名で豪華ゲストが出演するのも特徴で、瀧本美織(31/第9話)や上白石萌音(25/第8話)、船越英一郎(62/第7話)などが登場している。

「どうしようもないという数字ではないのでしょうが、前クールに放送していたのがコア視聴率5%台を叩き出していた『silent』ですからね。比べられると厳しいですよね。

 菜々緒さんたちのアクションシーンは評価が高いほか、同作は『TVer』では人気で毎回『ランキング総合1位』を記録しています。しかし、“『TVer』でいくら再生されても、コアの数字が取れないと……”と多くの民放キー局の関係者は口をそろえます。入ってくる収入が全く違うそうですよ。“『TVer』で〇万回再生!”などとよく出ますが、“あれは宣伝”という声もあります。そういう意味では、このドラマも“負け”と呼べるかもしれません」

 今期のフジテレビのドラマは、1分け3敗とも呼べる厳しい状況。対する日テレは――。

門脇麦(30)主演『リバーサルオーケストラ』(水曜22時~)

 第7話(2月22日放送)の視聴率は世帯6.7%、コア2.5%。

“元天才バイオリニストの市役所職員・初音(門脇)が変人マエストロ朝陽(田中圭)と出会ったことで地元のポンコツ交響楽団(オーケストラ)を再生させていく”という物語だ。

「高視聴率とは言えませんが、ちょうど真裏で放送しているフジの『スタンドUPスタート』の2倍の数字を取っています。シナリオの面白さもさることながら、何より視聴者人気が高いのはオーケストラ描写。『題名のない音楽祭』(テレビ朝日系)などにも出演している神奈川フィルハーモニー管弦楽団が全面協力しているほか、現実でもコラボイベントが大変な盛り上がりを見せました」

 2月21日に開催されたSUUMOプレゼンツ『リバーサルオーケストラ・スペシャルコンサート』では、神奈川フィルハーモニー管弦楽団がドラマ内で流れるクラシックの名曲や緑黄色社会の『Mela!』を披露。田中は指揮者、門脇もバイオリニストとして参加し、神奈川フィルの団員たちが「今までで一番盛り上がったコンサート!」と口々に話すほど、大盛況だった。