■朝ドラ『ちむどんどん』で一気にメジャーになった竜星涼だったが……

草なぎ剛(48)主演『罠の戦争』(月曜22時~)

 第6話(2月20日放送)の視聴率は世帯8.2%、コア2.4%。

 議員秘書・鷲津亨(草なぎ)が、自身の息子が重体になる事件をきっかけに、その真相をもみ消そうとする政治家たちに“罠”を仕掛けて復讐を決意する物語。草なぎにとってジャニーズを退所後初かつ6年ぶりの民放連ドラ主演で、ジャニーズ時代から続く『戦争シリーズ』の第3弾であることから、放送前の話題性は高かった。

「月9に比べて遅い時間ながらも数字は取れていて、数字は及第点といえます。毎週、放送後にネットニュースが上がり、視聴者からの反響などが報じられますが、冷静に見ると爆発的なヒットとは言えない感じですよね。

 わかりやすい勧善懲悪的な内容であることもあって、シニア層が多く見ている印象ですね。第7話で本性を露わにし“怖い女傑”を演じきった片平なぎささん(63)や、いまだに底が見えない岸部一徳さん(76)など、ベテラン俳優たちの存在感も大きいですよね。

“撮り方がベタ”という声もありますが、逆に言えばシニア層も安心して楽しめる、とも言えます。ただ、月9にはずっと勝っていますし、注目度は高い。勝ち寄りの引き分けという感じでしょうか」

竜星涼(29)主演『スタンドUPスタート』(水曜22時~)

 第6話(2月22日放送)の視聴率は世帯3.3%、コア1.2%。

 福田秀氏による『週刊ヤングジャンプ』(集英社)連載作品が原作。過去の栄光にすがる中年や前科者、就業経験のない主婦、就職活動に挫折した大学生など、さまざまな事情を抱えた“訳アリ人材”へ投資する主人公を描くビジネスストーリー。

「第2話(1月25日放送)の時点で、世帯3.8%、コア1.5%という“爆死”状態にありましたが、数字は改善されないまま終盤を迎えてしまいました。深刻な苦戦の要因の1つは、裏番組に超強力な『水曜日のダウンタウン』(TBS系)があることですね。

 第7話(3月1日放送)では完全サプライズゲストで天海祐希さん(55)が登場してファンを驚かせましたが、世帯2.5%で効果ゼロ。今季の断トツワーストドラマとなってしまいました。

 主演の竜星さんは昨年9月末まで放送していたNHK朝ドラ『ちむどんどん』で一気に名が売れましたが、3か月空いて、露出も勢いも失われてしまった感がありますよね。10月クールで主演できればより注目度は高かったと思われますが、そう上手くはいかないですよね……。

 残念ながら、『スタンドUPスタート』は、超のつく大惨敗評価でしょう」