■電子レンジでチンするだけで、できあがり

 コンビニ大手3社の冷凍お好み焼6品を田矢氏が実食。ナンバー1決定戦を行った。

 まず4位は、ファミリーマートの『旨み広がるふっくら生地の海鮮お好み焼き』(税込み・343円=以下同)だ。

「生地にふっくら感も加えるために山芋を使用しています。芳醇なソースがさらに、おいしさを引き立てています。どこから食べても海鮮の風味を感じられる逸品です」

ファミマの冷凍食品、旨み広がるふっくら生地の海鮮お好み焼、パッケージ ※画像/編集部
口の中に海鮮の風味が広がる ※画像/編集部

 お次の5位はローソンの『ふんわり海鮮お好み焼き』(343円)。

「刻んだキャベツの食感がおいしいです。イカやエビのうまみも感じられて食欲が湧きますね。甘めのソースとキャベツの相性が抜群の商品です」

ローソンの冷凍食品、ふんわり海鮮お好み焼(いか・えび)、パッケージ ※画像/ピンズバ編集部
キャベツの食感がおいしい ※画像/編集部

 続いて6位はファミリーマートの『ごろっと炙り豚肉が入ったお好み焼』(328円)をチョイス。

「厚切りの炙り豚肉が歯ごたえを演出。食材の歯ごたえと、全体的なバランスの良さが魅力です」

ファミリーマートの冷凍食品、ごろっと炙り豚肉が入ったお好み焼、パッケージ ※画像/ピンズバ編集部
厚切りの豚肉がアクセントに ※画像/編集部

ここからはベスト3をご紹介。3位は『セブンプレミアム 広島お好み焼き』(494円)だ。

「本場広島の本格的なお好み焼きを味わえます。生地にイカ天が入って、よいアクセントになっています。他のお好み焼きとは違う、個性が際立った商品です」

セブンイプレミアム、1枚1枚鉄板で焼いた広島お好み焼き焼き、パッケージ (画像/ピンズバ編集部)
焼きそばと薄焼き卵で広島風を再現 ※画像/編集部

 2位に選ばれたのはローソンの『ふんわり豚玉お好み焼』(343円)。

「生地のふんわり感は格別で、口の中で溶けていきます。豚肉の旨味を感じるおいしさは、休日のちょっと贅沢な時間にぴったりですね。晩酌のお供にもぴったりです」

ローソンの冷凍食品、ふんわり豚玉お好み焼き、パッケージ ※画像/ピンズバ編集部
口溶けのよい生地のふんわり感は格別 ※画像/編集部

 そして栄えある1位に輝いたのはセブンイレブンの『7プレミアム 海鮮お好み焼』(322円)。

「海鮮のうまみを濃厚に感じます。香ばしい生地と香り立つ青のりの風味はどんな場面にも合うのではないでしょうか。疲れて食欲がないという方にもおすすめです」

 最後に田矢氏に今後の冷凍お好み焼きの行方についても占ってもらった。

「食品ロス問題があるコンビニですが、そう遠くない将来、通常のおにぎりやお弁当の売り場が縮小され、保存期間が長い冷凍食品が主流になるのではないでしょうか。その時には冷凍技術のさらなる向上と商品開発により、お好み焼きはさらにおいしさを増して登場するでしょう」

 免疫力アップが期待でき、手軽に食べられる冷凍お好み焼きは、今後さらなる注目を集めそうだ。

田矢信二(たや・しんじ)
近畿大学商経学部卒業。幼少期は実家の小さなおもちゃ屋で商売を学ぶ。その後、セブンイレブン、ローソンを経て、コンサルタント会社でも勤務。コンビニの商品や売場全般に詳しく、お店に訪れ消費者目線で買い物をして試食する毎日。本部社員として働いた現場経験を活かし、コンビニに関する講演・セミナーからテレビ・ラジオ番組などにも出演。コンビニをテーマにした記事への取材なども受ける。アジア企業へのコンビニをテーマにした企業講演の依頼も多い。主な著書に『セブン-イレブンで働くとどうして「売れる人」になれるんですか?』、『ローソン流アルバイトが「商売人」に育つ勉強会』(以上、トランスワールドジャパン)がある。